2021年6月の読書メーター、まとめ。 | 固ゆで卵で行こう!

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ハードボイルド・冒険小説をメインにした読書の日々。


時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

モカフラッペ。
 
BON COFFEEさんにて。
 

 

お昼ごはんに自分の口に合わないものを食べた後、何かしら口直ししたいと思いお邪魔。

 

甘い飲み物で口直しできて、午後からの仕事もなんとか乗り切れました。

 

 

さて、6月の読書記録。

 

6月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2943
ナイス数:315

スパイ教室05 《愚人》のエルナ (ファンタジア文庫)スパイ教室05 《愚人》のエルナ (ファンタジア文庫)感想
本編第5巻。不可能任務を達成し養成学校卒業相当を言い渡され調子にのった〈灯〉メンバーだけれど、その後は失敗続き。その〈灯〉はクラウスを賭けてエリート集団〈鳳〉と対決する事になるのですが、ここで愚人のエルナの能力の真実が明かされ、その事実に驚愕です。しかしメンバーとの絆が〈灯〉の強さである事がより確かめられる様子や、賭けの結果を受けての〈鳳〉との関係もあり益々今後が楽しみに。と思ったらラストにまさかの描写が。これも著者の仕掛け?それとも…。ハードな展開となるというセカンドシーズンの続きも楽しみです。
読了日:06月30日 著者:竹町
スパイ教室 短編集01 花嫁ロワイヤル (ファンタジア文庫)スパイ教室 短編集01 花嫁ロワイヤル (ファンタジア文庫)感想
本編1巻から2巻までの間に起こった出来事を描いた短編集。短編集とは言うものの〈灯〉メンバーの中のクラウスの偽装の【花嫁】を捜し、新たに【花嫁】を選ぶ花嫁ロワイヤルが繰り広げられる一つのお話となっているので、長編と言っていいかも。今回はメンバーの中から4人が特に焦点を当てられ本編で描き切れない彼女達の魅力が知る事ができます。そして本編で描き切れないといえば、クラウスの知られざる一面がちょこちょこと垣間見れる場面があるのが嬉しいかも。〈灯〉メンバーのドタバタとした日常が微笑ましくも楽しいスピンオフでした。
読了日:06月27日 著者:竹町
第八の探偵 (ハヤカワ・ミステリ文庫)第八の探偵 (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
かつて私家版として出版されたミステリ短編集『ホワイトの殺人事件集』を復刊させるために、著者のグラントが隠遁生活を送っている小島を訪れた編集者ジュリア。各話毎に朗読し数学的理論と共に議論を交わしてく中で浮かぶ上がる各話の瑕疵と疑惑が不穏な空気を醸成してく様が面白かったです。またミステリとして数学的に定義する様子は思わずメモして確かめたくなるかも(笑)。そして終盤で明らかになる真実というのもミステリを描く上で更に実験的なものとして興味深いものでした。しかしオチがちょっと弱く驚愕度が薄目となる点は少々残念かも。
読了日:06月27日 著者:アレックス パヴェージ
ブート・バザールの少年探偵 (ハヤカワ・ミステリ文庫)ブート・バザールの少年探偵 (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
ポップな感じの表紙に少年探偵という言葉から楽しそうなイメージが。殆ど知らないインドの風俗も知る事ができつつ、行方不明になったクラスメイト達を自分たちで捜そうとするジャイの純真で身勝手ともいえる姿は子供らしく、あくまで明るく描かれ、少年探偵の活躍の果てを楽しみに読んでいました。ところが勝手に抱いていたイメージと違い、スラムに生きる人々の現実、貧困や差別、暴力に劣悪な環境などリアルな現実に押しつぶされそうに。それでもジャイが見上げた星に感じたように彼らが強く生きる事を願い、そして祈らずにはいられませんでした。
読了日:06月18日 著者:ディーパ・アーナパーラ
完璧な恋に魂を捧げて (海外文庫)完璧な恋に魂を捧げて (海外文庫)感想
二人の若者の純愛を描いたロマンス小説。とにかく純粋相手の事を想い、相手のためを想って行動する姿に胸がきゅうっとなります。とくに主人公たちの同年代や近い年の子たちはキュンキュンし過ぎて呼吸困難になる恐れあり(笑)。しかしながらその純粋さの根底に流れる貧困層の現実というものがリアルに描かれているのが印象的で、それゆえカイランドの「おれは地獄に落ちている。毎日。きみのために」といった言葉などが胸に刺さりますし、二人がうまく結ばれますようにと、そして二人の周囲の人達に幸せが訪れますようにと祈りながら読みました。
読了日:06月12日 著者:ミア・シェリダン
書評七福神が選ぶ、絶対読み逃せない翻訳ミステリベスト2011-2020書評七福神が選ぶ、絶対読み逃せない翻訳ミステリベスト2011-2020感想
毎月楽しみにしていますが、こうやってまとめて見れるのはありがたい。翻訳ミステリファンはもちろん、翻訳ミステリをこれから読んでみたいと思っている方も、翻訳ものにはあまり興味ない方のところにも、一家に一冊置いておくべきブックガイドです^^
読了日:06月09日 著者:
地下鉄道 (ハヤカワepi文庫)地下鉄道 (ハヤカワepi文庫)感想
過酷な南部農園から「地下鉄道」を使って逃げ出した奴隷の少女コーラ。その先で自由を得たかに見えても黒人にとってそれはあくまでも白人の理屈によって押し付けられた自由だと気付きます。奴隷狩り人リッジウェイに追われながら地下鉄道に乗り様々な州へ逃げるコーラが、更に過酷な現実と向き合いながらも力強く生きようとする姿が印象的です。重苦しく凄惨な場面も多いですが、「地下鉄道」という自由への希望がエンタメ性を高めてくれ読みやすくも。とはいえ現実は想像以上のものだったでしょうし、今も考え続け、そして変えていけなければ…!
読了日:06月06日 著者:コルソン ホワイトヘッド

読書メーター

 

 

6月は7冊。

 

むむ、今年一番低調な月になったかも。

 

とはいえ特に海外ものはどれも印象に残るものばかり。

 

じっくり読んだものが多かったので読めた数も少なくなったのかも。

 

その間にびっくりするぐらい積読本が増えたような気が。

 

いや、気のせいでは無いか(笑)。

 

7月の前半はホームズ再読キャンペーンの予定なのですが、うまく時間を作って積読本を減らしたいな。