〈千歳くんはラムネ瓶の中〉シリーズ5作目。
今回のヒロインは表紙のイラスト通り夕湖です。
最初から朔の事を好きだと公言していた夕湖だけに、彼女の想いと決断の行く末については誰もがどうなるか気になり、そして心配していたんじゃないでしょうか。
その夕湖が朔に惹かれたきっかけ、理由も今回は明かされる中、高2の夏の眩しいまでのイベントが描かれてるのですが・・・
もう、なんという青春!
こういったキラキラした一瞬を切り取るのがなんて上手いのでしょうか。
今日という日は今日しか無いのは当たり前で、その当たり前が続いていく事に何の疑問も持たないのが青春の特権かも知れません。
けれどもその当たり前が、実は当たり前で無いという事に気付いてしまったら?
そう、一歩踏み出すしか無いんだよね。
そしてその結果は決して望まないものとなるかも知れません。
でも、納得すべき答えが得れないと踏ん切りもつけれないですし、未来を夢見る事も出来ないのかも。
こうなる事は予想していたけれど、だからこそ切ない。
とはいえもしかしてここからの逆転もあったりするのでしょうか。
とにもかくにも、ここからどう彼らが描かれていくのか、目が離せないですね。
ところでこの5巻ではSS冊子付きの特装版も発売されています。
書き下ろし掌編、それにこれまで特典として発表されていたものもまとめて収録されているので、ファンなら買うべし!
そうそう、この「チラムネ」、福井駅西口がハピリンなどが開業した今現在の形になった2016年春以降となり、北陸新幹線がまだ福井まで開通していない(2024年春開通予定)この時代が舞台となっている事になります。
今回、ある描写で2017年が舞台じゃないかなぁ、なんて思ったんですが、はて、どうでしょう。