ドン・ウィンズロウの入門書的な側面もあるけど、過去の作品の登場人物のその後が見れたりと、ファンサービス的な面も強い中編集。
なんといってもニール・ケアリーにまた会えるとは思っていなかったので、シリーズのファンだった者には嬉しい限りですよね。
チンパンジーが銃を手に逃走という導入部からして面白い「サンディエゴ動物園」は、読みながらニヤニヤ笑い止められないほど楽しい。
「犯罪心得一の一」のクールさにはたまらなく痺れるものが。
表題作の「壊れた世界の者たちよ」では、積み重なるもの、そしてその果てに描かれる様には、ガツンと感情を揺さぶられます。
「サンセット」では懐かしい面々に会える喜びで溢れます。
そして最後に収められている「ラスト・ライド」では、そのラストシーンに思わずジーンとくるものが。
ウィンズロウってやっぱり面白い!
え、今更って感じですが、本作は様々なテイストでもって楽しませてくれ、満足感半端ない作品集でした。
また、本書の中で示唆されている過去作の中でも読んでいないもの、結構あるので、やはりそれも読みたくなりました。