〈月舟町〉シリーズ番外編。
主人公はサンドイッチ屋「トロワ」の店主の息子、リツ君。
路面電車に乗ってつむじ風食堂を訪れるリツ君が、そこに集まる大人たちに職業を訊いていく様子が描かれるのですが、うん、働くってなんだろうと改めて考えられてしまいます。
好きな事で働いてもそれが好きじゃなくなるかも知れない
嫌々働いているかも知れない
誰かのためとか考えられないかも知れない
好きでなくとも誇りを持てるかも知れない
子供の頃にこんな風に仕事の事について悩んだりはせず、漫然と流されるまま今も働いている自分のような大人でも、職業を選ぶ事、働く事の意味や価値観など色々思いつつ読む中で、それぞれの終わりで何故だか目の奥がツンとするもの感じたりも。
うまく言葉に出来ませんが、将来の事を漠然と考えはじめる頃の子供たちに、そして生きる事、仕事を楽しめない大人たちにも読んで欲しくなるような、そんな素敵なスピンオフでした。