ストックホルム警察犯罪捜査課のサム・ベリエルは、一見何の繋がりが無くそれぞれ別の事件と見られている三件の十五歳の少女失踪事件について、上司に連続殺人事件だと主張するも取り合ってもらえないでいた。
しかし、ベリエルは彼自身しか知らない根拠を持っており、ついに容疑者に近づくのだけれど・・・。
いやはや参りました。
何が参ったかと言うと、読み始めた印象が途中でガラリと変わり、その変わりようが理解し切れないままに夢中にさせられてしまい、一気に読み切って、というよりも、どうなるのか気になって一気に読まされてしまいました。
最初、連続少女失踪事件に挑む普通の警察小説かと思って読み始めたら、第二部で一体何が起こっているのかと思わされ、気が付けばまるで別世界に放り込まれたかのように翻弄させられます。
少々強引というか、
「その設定、必要なの?!」
かといった疑問も問答無用に包括しながら、何度も驚かされつつ予想の斜め上をいくように展開されていきます。
それがまた高い緊張感を保ち続けながら描かれるので、恐ろしいぐらいにぐいぐいと惹きつけられます。
そうして迎える結末は疑問だらけの上に、
「えぇ?!」
と思わず声を上げてしまう衝撃なヒキ。
つ、続きを早くっ!
ちなみに続きもちゃんと翻訳されるようなので安心。
実は著者の『靄の旋律』は出版された当時に購入だけしており、シリーズ2作目が出る頃には読もうと思ってたらそのまま翻訳はストップされ、『靄の旋律』いまだに積読の山に置かれたまま放置されていました。
『時計仕掛けの歪んだ罠』が紹介されたのをきっかけに、過去のシリーズもまた紹介されるようになれば『靄の旋律』も積読の山から解放したくなるんだけどなぁ(汗)。