シリーズ2作目。
前作では大掛かりな仕掛けが特徴だったので、この先どうするのかと思っていました。
今回のミッションはスパイ殺し『屍』の排除というもの。
その為のメンバー4人が選出されてミッションに挑む訳ですが、その内の一人である《愛娘》グレーテがクラウスへの想いを一風変わった形で表現する様子はいじらしく、可笑しくもありましたが、その裏側にあったものが判明した時には誰もがクラウスのように、グレーテの事を美しく思うのでは無いでしょうか。
さて、今回は《愛娘》グレーテをメインに4人のメンバーに焦点を当てて描いているため、前作で誰が誰なのかぼんやりしてた部分が解消されてたので読みやすかったです。
また、前作のような大掛かりな仕掛けは無く、ある意味普通ともいえる内容になっているかも知れませんが、表紙のイラストも含めていくつもの仕掛けを回収していく展開に、気持ちよく騙されるのが楽しいですね。
今回、ストーリーの都合で他のメンバーの出番はないけれど、ヒキで終わったラストから次巻ではどんな展開が待っているのかを楽しみにしたいところです。
