2月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:3181
ナイス数:342
あの日に消えたエヴァ (小学館文庫)の感想
10年前に失踪した婚約者を求めるヴェルネル。そしてそのヴェルネルを助ける事で夫からのDVから逃れようとする調査会社経営者の妻カサンドラ。事件の謎と緊迫感は二人の視点でスピーディに展開される中、終盤で明かされる事実に驚き、更にもうひと捻りに唸りつつ最後は一気読み。週に3人がDVで亡くなるという社会背景や事件の真実によって読後感は決して良くないけれど、果たしてこんなにうまくいくのかという疑問も含め、だからこそ読んだ人と語り合いたくなるかも。
読了日:02月29日 著者:レミギウシュ ムルス
珈琲の表現の感想
珈琲が好きでおうちでも淹れてるという人に向いてそう。もちろん初心者もそうでない人も、珈琲を淹れる、楽しむ事について向き合うひとつの指南書的なものとして楽しめます。個人的には豆の量もお湯の温度もマニュアル的な本に書かれているもの通りではなく、適当(自分流)に淹れてる家で自分で淹れる珈琲の味が好き(笑)。なので共感する部分もありつつ、もうちょっとこうしてみようと思えたりと勉強になりました。装丁もシンプルで好きな感じなので手元に置いておき、たまにめくりたくなる本です。
読了日:02月24日 著者:蕪木祐介
バスカヴィル家の犬―新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)の感想
【再読2】読書会の課題書だったのでもう一回さらっと読み返し。悔しがる様子のホームズが地団駄を踏む姿が可愛い(笑)。
読了日:02月22日 著者:アーサー・コナン ドイル
シャーリー・ホームズとバスカヴィル家の狗の感想
〈シャーリー・ホームズ〉シリーズ待望の第二作目。ハウンドが「狗」である理由に読めば納得。正典「バスカヴィル家の犬」をうまく現代にアップデートされてて面白かったですし、シャーリーとジョーの二人の距離が前作からだいぶ縮まっている様子にニヤニヤ。しかし前作から随分待たされました。ジョーの過去も気になるし、次は早めにお願いしたいです!
読了日:02月21日 著者:高殿 円
シャーロック・ホームズの回想の感想
【再読】なんといってもモリアーティとの対決が描かれた「最後の事件」のインパクトが強い。そして兄マイクロフトが登場する「ギリシャ語通訳」、ホームズが事件解決後に自戒をこめてワトスンにお願いする「黄色い顔」などがお気に入り。他にもホームズがしばらく会えなかったワトスンとの再会時の様子などが微笑ましいなぁ。
読了日:02月17日 著者:アーサー コナン ドイル,大久保 康雄
バスカヴィル家の犬―新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)の感想
【再読】子供の頃以来の再読かな。シリーズ屈指の人気作との事だけど、自分の中では苦手だとずっと思ってました。それはたぶんミステリというより怪奇小説のように読んでたせいかも。今読むと怪奇小説のようにおどろおどろしい雰囲気はあるけどミステリとしての読み応え十分。ワトスンがホームズの為に健気に調査報告する様子も微笑ましく、これ以上ないというタイミングでホームズが登場する場面が劇的で格好いい(笑)。しかし巻き毛のスパニエルの末路が恐ろしく可哀想だったなぁ。
読了日:02月14日 著者:アーサー・コナン ドイル
シャーロックホームズの冒険の感想
【再読】シャーロック・ホームズ最初の短編集で、有名な作品が多く収められており、どの事件も何度読んでも楽しめます。改めて読むとアイリーン・アドラーってワトスンが事件を発表する時には亡くなっているという設定だったんですね(「ボヘミアの醜聞」)。お気に入りは緊張感溢れる「五つのオレンジの種」、ホームズの変装名人振りと真相の意外さが楽しめる「唇のねじれた男」、ホームズといえば思い浮かぶ一作「赤毛連盟」など。
読了日:02月11日 著者:アーサー コナン ドイル,大久保 康雄
花唄の頃へ くらまし屋稼業 (時代小説文庫)の感想
〈くらまし屋稼業〉シリーズ6作目。平九郎が裏稼業をしている目的には今回は少しも近づかなかったものの、その目的を達成するために身を投じた裏稼業と自身が作り上げた掟がテーマとなった本作は、狙われる者、狙う者、守る者、それぞれの思惑が絡み、ヒリヒリするような展開で引きつけられました。平九郎にとっては苦く切ない決断を下さなければならない事態が待っていましたが、平九郎が目的を達成するために乗り越える必要があった壁だったのかも。ところで平九郎の師匠の名前が出てきたのでいつか登場し対決とかあるのかな。
読了日:02月08日 著者:今村翔吾
四つの署名 (1983年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)の感想
【再読】ホームズが退屈を紛らわすためにコカインを皮下注射する場面や、論理的推理はできても思うように成果があがらずイライラする人間らしい様子が印象的。そしてワトスンがメアリに舞い上がる姿も可愛い。しかしながらその姿を見て自身の女性に対する考え方を述べ、結婚を祝福できないと言い放つホームズの率直さがまたホームズらしさを表しているかのようですが、友人だったら嘘でも祝福して欲しいよね(笑)。
読了日:02月04日 著者:アーサー・コナン・ドイル
墜落 フリーフォール (集英社文庫)の感想
母と娘の視点で交互に描かれるサスペンス。前半は少々退屈に感じたのは、その交互に描かれる分量が短い割に話があまり展開しないから。でも中盤以降はアリソンの過去から現在に陥った事態の内容が見えてきて先へ先へと読ませます。母であるマギィが亡くなった夫への愛とそれゆえの誤りを自覚する様子にリアリティが。アリソン自身はかつての自分を取り戻し強さを得て、マギィも過去と娘に向き合い、二人は新たな絆で結ばれるのでしょうか。しかしアリソンを助けた彼はどうなったのかな。他、色々気になる点はあるけどサスペンス好きは要チェック!
読了日:02月03日 著者:ジェシカ・バリー
読書メーター
2月は10冊。
とは言っても、実は『バスカヴィル家の犬』は2度読んでたりするんですけどね。
そんな中で印象に残ったのは最後に読んだ『あの日に消えたエヴァ』でしょうか。
読後に同じ本を読んだ方と語り合いたくなる作品でした。
さて、新型コロナウィルスの影響で、地域によっては図書館も休館となっているところもあるようですが、そんな時こそ積読本を減らすチャンスですね。
この辺は図書館は休館にはなってないですが、自分も積読本を減らす3月にしたいと思っている所存であります。
