宮下奈都さん×陸秋槎さんトークショー@石川県立図書館へ。 | 固ゆで卵で行こう!

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この間の日曜日、宮下奈都さんと陸秋槎さん、二人の作家さんによるトークショーが石川県立図書館にて行われました。

 
お二人ともいい意味でずれてるようなところがあるので、そんなお二人のトークショーではどんな化学変化が起こるのか楽しみにしていました。

 

ところが妻と二人で行く予定だったものの、妻が急遽行けなくなってしまい、その理由もあって自分も行くのを止めようかと。
 
しかし、心配事が当初思われたものよりは軽いものとなり、妻からも折角なので楽しんできてとの言葉をもらったので一人金沢へ。

 

 
 

 
 
会場ではお二人が登壇されると、図書館の職員の方の進行によりトークショーは進みました。
 
 
そもそもお二人がトークショーを行う事になったのは、自分も参加させてもらった福井で開催された読書会がきっかけ(その時は翻訳家の越前敏弥先生もゲストで来られていて、今考えると信じられないくらい豪華な読書会でしたね)。
 
その際に宮下さんが陸さんとお話されて、とても面白い方でいつまでも話してられると思っていたところ、同じく読書会に参加されていた石川県立図書館の職員の方が、今度は石川でとお二人に話を持ちかけたそうです。
 
 
さて、トークショーですが、お二人の醸し出す空気感が反映されたように、終始和やかな雰囲気で、時折笑い声が起こる中で進みました。
 
その中で特に印象に残った点をいくつかピックアップしたいと思います。
 
 
まずは宮下さんの著書『スコーレNo.4』について。
 
陸さんは、この作品は少女が成長する姿を描いていて、特に好きな作品との事。
自分が書くミステリーでは探偵など特別な人を描くけれど、本書の主人公は普通の人で、周りから愛されている妹に対して複雑な想いを抱いている様子などについても語ってくれました。
 
ちなみに陸さんは美少女好きでラブライブなど大好きだとカミングアウトして会場内は爆笑の渦に(笑)。
 
宮下さんからは本書はデビューしたばかりの自分に光文社の編集者から好きに書いていいと言われて、逆にその編集者が心配になりながら書いた作品とのお話が(笑)。
ちなみに最後に本書のように、締め切りなど時間の制約無く自由に書ける作品をまた書きたくなって、現在は家族小説に取りかかっているとの嬉しいお話も聞けました。
もっとも、いつの間にか家族小説というより一人一人を描くお話になってきてるとの事でしたが(笑)。
 
また、本書の一部を宮下さんが朗読を。
お聞かせ下さったのは陸さんが本書の中でも好きだと言っていた靴のお話の部分でした。
 
 
次に陸さんの今月発売になったばかりの新作『雪が白いとき、かつそのときに限り』について。
 
宮下さんからは、主要登場人物の二人の少女の「友達」という言葉についての場面にキュンとした事や、少女たちの葛藤する様子なども含めて描写がとても美しいと力説しながら、ネタバレになりそうなところを陸さんに止められていたりもしました(笑)。
なお、その後でこの作品の好きな部分の朗読もありましたよ。
 
陸さんからは、少女たちの思春期ならではの悩みや未来への不安など描くのにやり過ぎたかもみたいな話が出ましたが、宮下さんからはこれをやり過ぎというと話が成り立たないのではといったツッコミも(笑)。
 
また、陸さんからは宮下さんの作品は普通の人が描かれていて、才能ある人と対比されているみたいな話が多いとの言葉には、宮下さんからは才能ある人を書くとその人だけで納まってしまうので書かないようにしているとの返答が。
 
そういえばこの『雪が白いとき、かつそのときに限り』って『スコーレNo.4』と対比するようなと言うか、アンサーとなるような作品かもとも個人的には感じたりもしました。
 
また、陸さんは奥様の関係で金沢で過ごすのもこの秋と冬が最後になるかもと仰ってました。
そう聞くと、来月の中頃に金沢で行われる翻訳ミステリー読書会にもますます参加したくなりましたね(陸さんも参加されます!)。
また、いつか金沢を舞台にした作品を書いてみたいと仰ってました。

 

 

ところで金沢と言えば自分も随分久しぶりに訪れましたが、キラキラしてるなぁと会場に向かうバスの中で車窓から風景を眺めながら思ってたんですが、宮下さんもそう思ってると仰ってました。
 
他には人称(宮下さんは3人称で書くのは完璧でないとと話すのに対し、陸さんは特に何も考えてないとの事)についてのお話、音楽についてのお話、キャラクター作りについてなど色々と語り合って下さり、とても興味深く聞く事が出来ました。
 
また、宮下さんは陸さんの事をキュートだと仰ってましたが、確かに陸さんは同性の自分から見てもどこかキュート。
そしてそう仰る宮下さんも変わらずキュートでしたね(笑)。
 
 
宮下さんはBTSのライブヴューイングに当選したので時間までに帰らないとと仰ると、陸さんはラブライブの応募をこの後しないとと話され、会場はまた爆笑の渦に(笑)。
 
そんなこんなで名残惜しい中、トークショーも終了。

 

 

その後はお二人のサイン会も開催されました。

 
 
 

 
宮下さんには『つぼみ』にサインをして頂きました。

 

あ、書き忘れてましたが、一番好きな自分の作品はと訊かれる事がある中これまで答えてなかったけど、ほんとは『神さまたちの遊ぶ庭』だそうです。

これは小説ではなく、北海道で過ごした家族の貴重な実体験を描いたエッセイだからそう答える事ができるそうです(笑)。

 
 

 
陸さんには新作の『その雪がしろいとき、かつそのときに限り』にサインして頂きました。
二度の読書会でお会いしていた事を覚えていて下さったので、それだけで嬉しかったです(笑)。
 
 
それにしても楽しい時間でした。
行ってきてねと言ってくれた妻にも感謝しつつ、お二人の益々のご活躍を楽しみにしたいですね~。