パリで起きた爆発事件。
テロ発生かと騒然とする中、自首してきた青年ジャンは爆弾はあと6つ仕掛けてあり金を要求してくる。
カミーユ警部はジャンの真の狙いは別にあると睨むのだが果たして・・・。
「悲しみのイレーヌ」「その女アレックス」「傷だらけのカミーユ」のカミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ三部作から、カミーユ・ヴェルーヴェンがこの一作限りの復活。
シリーズの2作目と3作目の間にあった事件として描かれた中編です。
爆弾魔が自首してきた真の目的とは何か。
母と子の愛憎が織りなす悲劇の行方に呆然とさせられました。
その突き放すような結末は実に切なく、その辺りはやはり本シリーズの特徴でもありますね。
ところで、中編という事で物語が逆転するような衝撃などはなく、ちょっと物足りないむきはありました。
しかし、もう会えないと思ってたカミーユやルイに会えたのは何より嬉しかったですね。
カミーユの物語はもう無いとの事ですが、スピンオフでルイの物語とか読んでみたいもんです。
わが母なるロージー (文春文庫)