〈あきない世傳 金と銀〉シリーズ7作目。
ついに念願の江戸店を開く事ができた幸は、更に「買うての幸い、売っての幸せ」を貫いて商売に励みます。
幸の、そして店の信条が五鈴屋の面々にしっかり根付いているからこそ、従来までの考えに固執せず新たな発想に繋がり、それがまた関わる人々の喜びに繋がっていくのですね。
また、その様子がじっくり描かれているからこそ読み手も五十鈴屋の面々と一緒に喜びを感じ取れるのかも知れません。
でも、でもね。
珍しく順調なこの巻。
もう順調過ぎて今後が余計に心配になってきます(笑)。
ただ、きっとこの先も波乱が待ち受けているのだろうけど、今回描かれた思いがけない人と人との「縁」は、間違いなく幸たちの未来を良いものにすべく全てが繋がっていくのでしょう。
あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇 (時代小説文庫)