2019年8月の読書メーター、まとめ。 | 固ゆで卵で行こう!

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ハードボイルド・冒険小説をメインにした読書の日々。


時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

8月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:3945
ナイス数:460

ひとり旅立つ少年よ (文春文庫)ひとり旅立つ少年よ (文春文庫)感想
奴隷制度廃止運動の為と言いながら詐欺を働き大金をせしめた父ザカリアと息子チャーリー。しかしながらチャーリーはその詐欺がきっかけで一人きりで行動せざる得なくなります。その旅でチャーリーが出会う人や遭遇した出来事は全てチャーリーの血となり肉となり、少年が一人の人間として成長する様を、乾いているようで実はじっとり湿った描写でもって浮き上がるように描かれてり、チャーリーが得た信念は人の優しさと愛に満ちており、終盤でチャーリーが握手をする場面で思わず感涙。チャーリーのその後の物語も知りたくなりました。
読了日:08月31日 著者:ボストン テラン
麻薬王の弁護士 (ハヤカワ文庫NV)麻薬王の弁護士 (ハヤカワ文庫NV)感想
法的にはギリギリセーフで道徳的にはアウトという、麻薬事件専門、それも海外で逮捕勾留され合衆国に移送される麻薬密売人を専門とする金と女が大好きな弁護士が主人公。そんな彼が謎の麻薬王〈ソンブラ〉の影がチラつく大きな金鉱を掘り当てる案件を引き受ける事によって、行くも地獄引くも地獄と言う大きな渦に巻き込まれていく様子が描かれています。しかし、登場人物が多い上に主人公が自身の力で切り抜ける訳でもなく読むのに相当忍耐が必要でした。でも読み終わってみると面白くも思えるがまたなんとも不思議なクライムサスペンスでした。
読了日:08月26日 著者:トッド・メラー
女王さまの夜食カフェ - マカン・マラン ふたたび女王さまの夜食カフェ - マカン・マラン ふたたび感想
〈マカン・マラン〉シリーズ2作目。本作もやはりお腹は空くけど心が満たされた気持ちになれます。誰かの目を気にしたり、誰かの影響を受けたりと、どうしても流されてしまうことはあるけど、立ち止まって自分は自分と思えれば生きる事も優しくなれるかも。
読了日:08月24日 著者:古内 一絵
マカン・マラン - 二十三時の夜食カフェマカン・マラン - 二十三時の夜食カフェ感想
読んでてお腹は空いてくる。でも心は滋養ある料理で満たされる短編集。夜だけ現れる夜食カフェ。自身も辛さを抱えているであろうドラァグクイーンのシャールさん。生きる事を諦めない、諦めさせない言葉と料理に出会えれば、きっと一歩踏み出していく勇気をもらえる。
読了日:08月21日 著者:古内 一絵
散歩するネコ れんげ荘物語散歩するネコ れんげ荘物語感想
〈れんげ荘〉シリーズ四作目。キョウコさんが、ふらりと部屋を訪れる猫のぶっちゃんに悶絶する姿が可愛い(笑)。しかし確実に時間は流れていて、実家の母親が倒れて痴呆症を患いキョウコの事をまったく認識しなくなるも、その娘とが逆にキョウコや兄夫婦にとってもある意味救いになっているところが、切なくもありながら現実的でもありますね。
読了日:08月19日 著者:群ようこ
婚約迷走中 パンとスープとネコ日和婚約迷走中 パンとスープとネコ日和感想
〈パンとスープとネコ日和〉シリーズ4作目。しまちゃんとシオちゃん、二人の関係がメインとなって描かれてますが、しまちゃんに締められるシオちゃんがちょっと不憫ですね(笑)。一緒に住む事、籍を入れる事。形にとらわれない結婚もいいけど、しまちゃんの事を一途に想うシマちゃんの心の奥底にあるものは実際どうなんでしょうね。でも価値観を押し付けずお互いに自分らしく生きる事ができれば幸せなのでしょう。それにしてもどすこい兄弟が可愛過ぎて猫が飼いたくなります(笑)。
読了日:08月18日 著者:群ようこ
あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇 (時代小説文庫)あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇 (時代小説文庫)感想
シリーズ7作目。念願の江戸店を開く事ができた幸は、更に「買うての幸い、売っての幸せ」を貫いて商売に励みます。幸の、そして店の信条が五鈴屋の面々にしっかり根付いているからこそ、従来までの考えに固執せず新たな発想に繋がり、それがまた関わる人々の喜びに繋がっていく様子がじっくり描かれています。でも珍しく順調過ぎるのが心配(笑)。きっとこの先も波乱が待ち受けているのだろうけど、今回描かれた思いがけない人と人との「縁」はきっと幸たちの未来を良いものにと繋がっていくのでしょう。
読了日:08月14日 著者:高田 郁
さよなら、ムッシュさよなら、ムッシュ感想
動いて喋れるくたびれたコアラのぬいぐるみのムッシュ。そんなムッシュがとても可愛く優しく愛情深くて心打たれます。タイトル読んだ時はムッシュの声を星太朗が聞こえなくなったりとか、ムッシュがれなくなるとかそんなお話かと思ったんですが、星太朗がムッシュとお別れするお話であって意表をつかれました。星太朗の「大好きな人を守れないから」「コアラって、どう書くか知ってる?」の言葉もまた心を大きく揺さぶられます。決して哀しいだけじゃなく、時に思わず笑ってしまうような場面も交え、前へ進む勇気をもらえる物語です。
読了日:08月14日 著者:片岡 翔
オリジン 下 (角川文庫)オリジン 下 (角川文庫)感想
カーシュが残した映像をついに世界に公開。それは人はどこから来てどこへ向かうのかという問いに答えを提示し、人の可能性と希望を描いてある意味前作とは対比されるようなものにも。しかし科学と宗教といったテーマは多くの日本人にはもしかたら馴染み薄いものかも。いや、むしろ八百万の神が宿る日本にこそ馴染みやすいのか。因みに黒幕の正体は早々に思いついたので驚きは少なかったものの、それでも全体的に疾走感があり知的探究心も満たされ、ラングドンと共にその冒険を楽しむ事ができました。ただ、ラングドンにはもっと活躍して欲しいなぁ。
読了日:08月10日 著者:ダン・ブラウン
オリジン 中 (角川文庫)オリジン 中 (角川文庫)感想
中盤に入ってラングドンたちは追手から逃げながら非業の死を遂げたカーシュが発表しようとしていた世界を変えるという映像を求めてて様々な場所へ。この辺りはシリーズでパターン化しているとはいえ、多くの情報量をそれぞれの場面を想像したり思い浮かべて観光気分も味わせてくれるように描くさまは見事ですね。そんな中で最も魅力的なのはラングドン達を助けてくれるAIのウィンストン。彼の存在が無ければラングドン達は助かる事もなく先へ進む事はできないのですが果たして・・・
読了日:08月10日 著者:ダン・ブラウン
オリジン 上 (角川文庫)オリジン 上 (角川文庫)感想
〈ラングドン教授〉シリーズ5作目。文庫になるのが早くて文庫で読んでるファンとしては嬉しい(笑)。正直前作は乗り切れなかったけれど、本作は序盤からグイグイと引きこまれます。でも一番印象に残ったのは「♪let it go」だったりして(笑)
読了日:08月10日 著者:ダン・ブラウン
あなたの右手は蜂蜜の香りあなたの右手は蜂蜜の香り感想
子どもの頃のある出来事をきっかけに動物園で飼育されているクマの〈あなた〉を元の山へ逃がそうとする雨子。〈あなた〉を想う気持ちは純粋過ぎるほど純粋だけど、動物園の存在意義や生命の順位付けなど答えの出せない問いかけに満ちていてとても苦しい気持ちになります。雨子の純真さを共感できる部分はあっても、その行動で苦しみ泣く人がいて、大きな悲劇に繋がる事になるかも知れない事を考えると、やはり理解しきれないものが。ただ、納得しきれないラストであっても、愛する〈あなた〉の最後の言葉を聞けた雨子は幸せだったのでしょう。
読了日:08月04日 著者:片岡 翔
掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集感想
普段は手に取りそうにないジャンルだけど、なんとなく手に取り読んでみると、どれも短い短編ながらもあまりにも濃厚に五感に訴えてくるうえに、思いもよらぬラストの一文が待っており、不思議な読後感に包まれました。それは今までにない読書体験で、脳裏に鮮やかに浮かび、匂い立つ情景は、脚色はあるにしても嘘偽りのない混じりけのない感情や想いに彩られており、それぞれ読み終える毎に心地よい疲労感めいたものを覚えたりもしました。
読了日:08月03日 著者:ルシア・ベルリン

読書メーター

 

8月は久しぶりに13冊(11作品)と二桁読めました。

 

夏休みは特になかったけど、図書館で借りた本など国内作品も多く読んだからかな。

 

そしてどれもこれもハズレなしですが、その中でも印象に残ったのは・・・

 

海外作品は「掃除婦のための手引き書」と「ひとり旅立つ少年よ」が。

 

国内作品は「さよなら、ムッシュ」と「あなたの右手は蜂蜜の香り」。

 

 

さて、9月。

 

月末のイベントに向けて、まずは再読しておきたい作品が2冊あるのですが、積読本の中から何を優先的に読んでいくか、積読本を見てニヤニヤしなが悩みたい・・・って変態?(笑)