2019年6月の読書メーター、まとめ。 | 固ゆで卵で行こう!

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ハードボイルド・冒険小説をメインにした読書の日々。


時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

6月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:3253
ナイス数:325

火狩りの王〈一〉 春ノ火火狩りの王〈一〉 春ノ火感想
人類最終戦争後、人は火の近くでは体内から発火してしまう身体になり、自由に火を操れなくなる。衰退した世界で神族の加護により細々と暮らす人類だけれど、その世界に新たな騒乱の影が。命を救ってくれた火狩りの形見、相棒犬であるかなたと武器の鎌を返そうと首都に向かう少女灯子。そして首都で秘かに雷火を使い武器を作る事になる少年煌四。二人の運命は来る「火狩りの王」によって大きく動き出す事に。思ってた以上のダークファンタジーだけれど、この世界観と主人公たちの行く末を思うと胸の中でどきどきと期待感で膨れ上がる新シリーズです。
読了日:06月29日 著者:日向 理恵子
見知らぬ乗客 (角川文庫)見知らぬ乗客 (角川文庫)感想
汽車で偶然乗り合わせたガイとブルーノの二人が交換殺人する事に。といってもガイはブルーノによって半ば強制的に罪を犯すはめになっていくのだけれど、そこに至るまでと事件後のブルーノのガイに対する妄執や偏愛といったブルーノの狂気めいた想いを受けて次第に精神を蝕まれていくガイの姿が読み応えあります。人は人が生来持ちえる闇に面した時、まるで操作されるように簡単に追い込まれるものなのかも。しかしそれでもガイがしっかりと自分自身をもっていれば決して自身も周りも不幸になる事もなかったかと思うと哀しいものがありますね。
読了日:06月24日 著者:パトリシア・ハイスミス
ケイトが恐れるすべて (創元推理文庫)ケイトが恐れるすべて (創元推理文庫)感想
過去に起きた事件で全ては悲劇に繋がると考えるようになったケイト。そんな彼女が巻き込まれた殺人事件は、部屋を交換した又従兄コービン、向かいの棟の住人アラン、どちらも信用しようにも出来ないある事実を抱えている為、ケイトが見続けている幻影もあって彼女が覚える不安や恐れがどこか幻想めいていながらじわりと恐怖心を煽り、ページを捲る手ももどかしくなります。終盤、真犯人による語りの場面でのサイコパス的な行動はなんともおぞましく、それだけに真犯人と対決した彼の人が人生をやり直す事ができればと願わずにいられませんでした。
読了日:06月22日 著者:ピーター・スワンソン
吸血鬼ハンター35 D-黒い来訪者 (朝日文庫)吸血鬼ハンター35 D-黒い来訪者 (朝日文庫)感想
今回はDその人の活躍よりも、Dが相手しようとする貴族と闘う事になる用心棒たちやその守護者についての物語といった感じで、そういった部分の描き方は優しさと切なさの両方が描かれていて良かったですね。神祖の思惑は相変わらず不明のままなのはいいとして、Dの戦闘シーンなどは説明不足でよく分からない描写も相変わらずなのは愛嬌か(笑)。
読了日:06月17日 著者:菊地 秀行
シンプル・プラン (海外文庫)シンプル・プラン (海外文庫)感想
怖そうだと敬遠していたけどついに手に取ってみましたがやっぱり怖かった。読み進めたいけどどのように泥沼にハマり込んでいくのか慄き、たびたび中断しました(笑)。どんなホラー小説よりも普通の日常に潜むものの方が恐ろしく、一つの選択から転がり落ちていく様は、特に終盤サラとの電話の後に取る主人公ハンクの行動は真のサイコパスのよう。また結果的にそんな行動を取らせた妻サラがやはり一番怖いかも。因果応報な結末かどうかは別として、なんだかんだでハンクとサラが大金を手にできるよう、いつしか応援もしている自分自身も怖いかも。
読了日:06月15日 著者:スコット・B. スミス
静かな雨 (文春文庫)静かな雨 (文春文庫)感想
ほんわかとした雰囲気から一転して怖さすら感じさせる描写に、切なさ、怒り、愛おしさ、狂おしさなど、様々な感情で揺り動かされました。行助が仄かに恋心を抱いていたこよみは事故で記憶障害となった後、二人が寄り添い暮らすようになる時間を記憶できなくなります。でも、食べたもの、聴いたもの、なんでもない日常は確かにその胸に残っているから二人の仲が深くなっていると信じれた時、行助は本当の優しさと強さを手に入れたように見え、この先もこよみが静かな雨を流しても行助ならきっとしっかり守ってくれる、そんな未来が見えた気がします。
読了日:06月09日 著者:宮下 奈都
神さまたちの遊ぶ庭 (光文社文庫)神さまたちの遊ぶ庭 (光文社文庫)感想
宮下さん家族が北海道のトムラウシにて山村留学を過ごした一年間を描いたエッセイ。いや、エッセイというよりは爆笑日記といった趣きでしょうか(笑)。宮下さん家族の言動に思わず笑ってしまうような場面が印象に残りがちだけど、トムラウシで経験する事や感じる事が、宮下さん本人もだけどご家族の皆がその地に順応し成長していく様子がなんとも微笑ましく、また、会った事もない地域の方達に親近感が湧いてしまいます。それだけにちょっとした場面で一緒に笑ったり涙したり…。特になっちゃんのエピソードが人の心の奥深さを感じたりもしました。
読了日:06月06日 著者:宮下 奈都
国語教師国語教師感想
あぁ、これはまぎれもなく「愛」の物語でした。かつての恋人同士が16年ぶりに再会を果たすことになるのですが、男性が女性の元を去った原因や女性が男性に何を求めていたかが語られる過去、二人のメールのやりとり、二人が語りあう物語、二人の再会時の会話などで構成され、ある悲劇の謎を軸に恐ろしい真実が明かされようとしていくのかといったスリラー感が徐々に増していく様子がじわりと恐怖心を煽るように描かれています。しかしながら結末は少々あざとくも感じるものの切ないものがあふれ、思わず二人の姿に涙してしまいました。
読了日:06月05日 著者:ユーディト・W・タシュラー
緑の庭で寝ころんで緑の庭で寝ころんで感想
宮下さんのエッセイ集。お子さん達のエピソードや本屋大賞受賞時の裏側など、どれも読んでてほっこりさせられるのですが、それもお子さん達や自身の著作まで含めてそれぞれ個人として認識し受け入れている姿が自然体なのがなんとも美しく見えます。何気ない日常というものって、実は見てるようで見えてないことが多い。というか見えた事が琴線に触れていても、それを自分の中で消化というか昇華できない事が多いんだなって自分自身を再認識し、ちょっと視点を変えて生きてみたいな、なんても思ったりもしました(笑)。
読了日:06月01日 著者:宮下 奈都

読書メーター

 

 

6月は9冊。

 

宮下さんのトークイベントに合わせて宮下さんのエッセイと小説をあわせて3冊読んだほか、新作、旧作バラエティに富んだ感じかな。

 

そんな中でパトリシア・ハイスミスの『見知らぬ乗客』は、後の作品への影響って大きいものがありそうで印象に残りました。

 

 

さて、今年も半分が過ぎてしまいました。

 

その間に積読本は増え続けて追いつかない状態が続いてます。

 

今月は再読したい本もあるけど、少しでも積読本を減らさないとなぁ。