『赤い衝動』 サンドラ・ブラウン | 固ゆで卵で行こう!

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ハードボイルド・冒険小説をメインにした読書の日々。


時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

 

 

25年前に起きた爆破事件。

その事件で犠牲者を救出する姿が流れ国民的英雄となったトラッパー少佐は、最近は表舞台に出ず隠遁生活を送っていた。

テレビ局のレポーターはそのトラッパー少佐にインタビューする事に成功する。

 

 

 

ロマサス(ロマンティック・サスペンス)ってほぼ初めて読むジャンルですが、いやいや実に面白かった!

 

強引で野性味あるけどピュアな部分のあるトラッパーの、自分の信条を曲げないハードボイルドな姿を見せつつも美しいケーラに急速に、そしてどうしようもなく惹かれる様子。

テレビ局のレポーターとして野心的で芯の強いケーラが、その強さの裏にある優しさを見せつつトラッパーに惹かれる様子。

 

互いに惹かれあっている、そんあヒーローとヒロインの二人の関係がすぐには進展しないのもいいですね。

 

いつ二人が相手への想いをぶつけるのかとドキドキしながら読んでましたが、それでも二人が互いに相手を求めようとする場面は読んでて気恥かしかったりして(笑)。

 

でも、そんな部分も含めて楽しめたんですが、物語自体もまずはケーラのある秘密が序盤に明かされる場面でぐっと引き付けられると、過去の爆破事件の真相も含め、終盤の二転三転する展開には、それまですっかり騙されてたことに気付かされ、サスペンスとしての楽しさを十二分に堪能させてくれます。

 

うん、ロマサス、嫌いじゃないないかも。

これはちょっと他の作品も面白そうなのをチェックしないといけません(笑)。