4月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:3408
ナイス数:324
裁きの街 (創元推理文庫)の感想
〈ジョン・ウェルズ〉シリーズ4作目にして最終作。なんとウェルズが正当防衛とはいえ人を殺してしまう。そもそもなぜウェルズが見知らぬ男から襲撃を受けたのかといった謎がある中、宿敵ワッツの働きによって追い込まれていく様子もあって、シリーズの中でももっともサスペンスフルに描かれています。犯した罪は償わなければならないとウェルズ自身も自身を追い込んでいく姿は、タフなだけでなく弱さを持つ等身大の人間として描かれているのも特徴でしょうか。そんなウェルズだからこそランシングも惚れるのね~。巻末の解説がまた傑作です(笑)。
読了日:04月26日 著者:キース ピータースン
夏の稲妻 (創元推理文庫)の感想
再読。「さらば、愛しき女よ」を思い起こさせる本作はシリーズの中でも屈指の面白さ。主人公自身が他紙のネタになってしまう失態を犯したウェルズが自身の名誉と職をかけて事件を追う中で辿り着く真実はなんとも物哀しい。ランシングが見せる苦悩に気付いていながらも直視しようとしないウェルズが、終盤で魔女を相手に取る行動は敏腕記者としては共感しがたいけれど、それがあったからこそラストのウェルズとランシングの姿があるのかも。また、記者として矜持を失わないウェルズの姿はなんとも古き良きハードボイルドを思い起こさせますね。
読了日:04月22日 著者:キース・ピータースン,芹澤 恵
火星無期懲役 (ハヤカワ文庫SF)の感想
火星基地を作る為に送り込まれた無期懲役刑の囚人達。それぞれの得意分野でもって協力しながら危機的状況を乗り越えていくサバイバルな前半から、後半は密室的な状況で起こる殺人が描かれるミステリやサスペンス的な物語へと展開します。サバイバル的な部分は「火星の人」よりも弱いのは否めないですし、ミステリとしては予想通りな部分が強いので、もう少し早めに盛り上げるような展開が欲しかったかな。でも逃げ場のない火星で犯人を探し出さねばならぬ危機感と緊張感は存分に味わえますし、それを映像で観てみたくなりますね~。
読了日:04月20日 著者:SJ モーデン
赤い衝動 (集英社文庫)の感想
ロマサスってほぼ初めて読むジャンルですが、いやいや実に面白かった!終盤の二転三転する展開には、すっかり騙されてた事に気付かされたりとサスペンスとしての楽しさを十二分に堪能させてくれます。強引で野性味あるけどピュアなトラッパーは自分の信条を曲げないハードボイルドな姿や、野心的ながら優しさを忘れないケーラがトラッパーに惹かれる様子を描きつつ、二人が互いを求めようとする場面は読んでて気恥かしい部分はあるものの、それも含めて楽しみました。うん、ロマサス、嫌いじゃないないかも。他にお勧めあれば教えてください(笑)。
読了日:04月12日 著者:サンドラ・ブラウン
インフェルノ(下) (角川文庫)の感想
ダンテの『神曲』をモチーフにした本作は、人口問題とそれに伴う世界への危機感と共に、人間という種族の未来への希望を描いたものでした。終盤に入るまで美術品や建造物などの説明や描写が丁寧過ぎるほど丁寧な為に、緊張感や緊迫感を削いでいる部分があった事は否めないかも。それでも著者が仕掛けた罠にはまってまんまと騙されたりと楽しませてくれつつ、最後には考えさせられるような結末をもってくるあたりは流石でした。
読了日:04月11日 著者:ダン・ブラウン
インフェルノ(中) (角川文庫)の感想
戻らない記憶にもどかしい思いを抱えながら謎が謎を呼ぶように、新たなヒントが示すものを求めて水の都ヴェネチアへと移動。美しい都市や美術品など丁寧な描写で観光気分を味わいながら読み進む事になるので、ストーリーそのものよりガイドブック的な部分を強く感じたりして(笑)。
読了日:04月11日 著者:ダン・ブラウン
インフェルノ(上) (角川文庫)の感想
〈ラングドン教授〉シリーズ4作目。今回はラングドンが記憶喪失の状態で病室で目覚めるというところから始まり、最初から全てが謎めいた展開。何者かに狙われ、まずは追手から逃れようとします。その中で記憶を失った間に手に入れていた謎の物体をヒントに自身が何にに関わっているのか調べようとするラングドンと、計らずも共に逃れラングドンに協力する事になる天才女医のシエナが目にするものとは・・・
読了日:04月11日 著者:ダン・ブラウン
獣に道は選べない (新潮文庫nex)の感想
『猫と狸と恋する歌舞伎町』に続くシリーズ2作目。任侠狸の組織の元で働かざる得なくなった化け猫の千歳は、組長の娘で恋人の椿ともどこか距離を。そんな中、感情を見せないお目付役のような諏訪の心を揺り動かすべく、人間の女性との仲を取り持とうとするも思いがけない事態へ。自分の人生は自分でしか決めれないのか、選択肢は無かったかはともかく、その道を正解にする努力はいつだってできる。そんな風に思えるようになった千歳もだけれど、諏訪もきっと幸せなんだろうと暖かい気持ちに。千歳と諏訪がいい相棒になったみたいで今後も楽しみ!
読了日:04月02日 著者:Minoru,額賀 澪
幻の終わり (創元推理文庫)の感想
【再読】〈ジョン・ウェルズ〉シリーズ2作目。雪が降るマンハッタンでウェルズは紛争国の取材で有名な記者コルトの死の真相と、彼が最後に口にしたエレノアという女性の事を追う物語。ウェルズ自身が殺し屋に狙われる中で、顔も知らず存在自体が幻のようなエレノアに取り憑かれる姿は、ウェルズの事件記者としての矜持、存在意義を確かめるかのよう。しかし、幻の女にそこまで入れ込んでしまうのはいくらなんでもチャンドラーが可愛そう過ぎるし非道い男だ(笑)。また、コルトの別れた妻の事を思うと切なくもあります。
読了日:04月02日 著者:キース ピータースン
読書メーター
4月は9冊(7作品)。
先日、ヨーロッパのライブを観に川崎まで出掛けた時は3泊4日だったので、移動時間も含めるとめちゃ読書が進みと思って3冊持って行ったけど、読めたのは1冊のみという結果に終わったのが痛かったか。
そんな中で印象に残ったのはサンドラ・ブラウンの『赤い衝動』。
ロマサスというジャンルはほぼ初体験だと思うんですが、思ってた以上に楽しめた自分がいました(笑)。
それにしても再読と積読本の消化が殆どだったので、その間にまた積読本が増えてしまった・・・。
しかもいま読んでいるのも再読本(;´▽`A``