大学生のジョーは課題で身の回りの誰かの伝記を書かなければならないが、適当な身内がいないため介護施設にいる老人カールを紹介される。
その老人カールは30年前に少女暴行殺害をして逮捕されるも、末期癌により余命幾ばくもないため出所し、介護施設で最後の刻を迎えようとしていた。
大学の課題をこなす為に30年前に少女をレイプし殺害した罪で投獄されるも癌によって死期が迫り釈放されている老人カールのインタビューを行う事になったジョー。
その中でジョーはカールの話を聞き、過去の事件を調べるうちにカールの無実を信じるようになります。
カールの冤罪を晴らそうと行動をする姿は、ジョー自身の過去の罪と自閉症の弟の事など自身の抱える問題やカールのヴェトナム時代の罪の意識などを包括しつつ終盤は一気に事件の真相に迫ります。
アルコール依存症の母親の元に自閉症の弟を置き去りにし、自分だけ一人暮らしをしつつ、隣人のライラをナンパ(?)しようとしいるジョーの姿には、最初は感情移入しづらいものもありました。
しかし、死期の迫るカールの話を聞くうちに冤罪を晴らそうとライラを仲間にして行動しだすと、いつの間にか応援したくなっていました。
それは青臭く考えなしに見える未熟な主人公だからこそかも知れませんし、母親の元に置いてきた弟の事もやはり守ろうとしあり、自身が抱えてきた罪の意識や、ライラの事も受けとめようとする姿が等身大の男の子として描かれているからかも知れず、最後には目頭も熱くなりました。
そう、「天国はこの世にも存在しうる」…。