12月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:3507
ナイス数:437
賢者の怖れ 7 (ハヤカワ文庫 FT ロ 2-12 キングキラー・クロニクル 第 2部)の感想
面白い。面白い。もう一度言うけど面白い(笑)。なのに続きはいつ読めるのか分からないのが切ない。そして三部作で完結との話だけど、ここまで全然完結に向かって話が進んでないのにどうまとめるのか不安でしかない。個人的にはクォートの物語をもっと読んでいたいので、四部作でも五部作でもいいので早く続き読ませて欲しい~。
読了日:12月31日 著者:パトリック・ロスファス
IQ (ハヤカワ・ミステリ文庫)の感想
通称IQと呼ばれる黒人青年アイゼイア・クィンターベイはある事情から金の為に腐れ縁の元ギャングのドッドソンを相棒に、何者かに襲撃されたという大物ラップ・ミュージシャンからの依頼を受けるという物語。類い稀なる洞察力をもつIQの推理力が光る場面もありますが、過去の傷と過ちを少しずつ挿入して彼の成長を描いたハードボイルドといった印象が強く残ります。また、元ギャングというドッドソンのキャラクターが何より良く、新たなバディものとして今後が楽しみになりそうです。
読了日:12月29日 著者:ジョー イデ
元年春之祭 (ハヤカワ・ミステリ)の感想
前漢時代を舞台に、豪族の巫女の少女が探偵役となり、訪れた地方貴族で起きた連続殺人事件に挑む華文ミステリ。前半の漢文や宗教観などの蘊蓄、それに生々しい少女たちのやり取りについていけない部分が。謎解きに予備知識は必要ないかも知れませんが、知っていればより動機についての理解が深く感じれたかも知れません。しかし、動機となる根底にある抑圧された者達の想いや感情が迸る後半には心揺さぶられました。それにしてもエキセントリックとも見える少女たちの姿も含めて日本のアニメをやはり彷彿とさせられました。
読了日:12月24日 著者:陸 秋槎
トム・ハザードの止まらない時間 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)の感想
歳をとるのが通常より遥かに遅く400年以上生きていながら外見は青年のままのトム。自身の特殊な体質のせいで大切な人を失いながらも、その大切な人の願いのためにも生き続ける様子が描かれています。決して派手な展開を見せる訳でもなく最後も拍子抜けする部分はあるものの、トムが誰かと関わりを持たないように生き続ける事の孤独さが、誰かを本当に愛したからこそゆえのものである事が良く伝わってきてじっくりと読ませます。あるのは今現在だけだからこそ、その一瞬一瞬を大切に生きていきたいものです。
読了日:12月18日 著者:マット ヘイグ
星条旗の憂鬱 情報分析官・葉山隆 (文芸社文庫)の感想
オンデマンドで購入していましたが、めでたく書店に文庫という形で並んでくれたのは素直に嬉しい。また、掌編が巻末についているのも電子書籍版やオンデマンド版を購入したファンへの嬉しいプレゼント。しかしその内容は・・・想像して喜ぶファンが多そうですね(笑)。でもこういう日常的なエピソードも時々読んでみたいです。
読了日:12月16日 著者:五條 瑛
氷の闇を越えて〔新版〕 ハヤカワ・ミステリ文庫の感想
【再読】初読時には友人の妻と不倫していた主人公に感情移入しにくかったせいと「解錠師」の印象が強くていまひとつハマれず。しかしあらためてフラットな気持ちで読んでみると、やや物足りないむきはあるけれど、ちょっとしたところに傑作に化けそうな気配がいくつも感じられるところが。シリーズが続く中で主人公も作品の質も成長していきそうな予感がするのですが、2、3作目は入手困難だし、それ以降は翻訳なしかぁ。残念。
読了日:12月15日 著者:スティーヴ・ハミルトン
羊と鋼の森 (文春文庫)の感想
凛として優しくて、静謐で暖かく、そして情熱的でもあり美しい。主人公の成長や自己肯定を描く様子は著者の作品の中でよく描かれているテーマかと思いますが、主人公が我がままでいいと自身で納得する場面がストンと胸に落ちるものが。文章やリズムが完璧にハーモニーを奏でていて、もっと読んでいたいと思わされる物語でもありました。
読了日:12月15日 著者:宮下 奈都
誰かが足りない (双葉文庫)の感想
美味しいと評判で予約がなかなか取れないレストラン「ハライ」。たまたま同じ日にお店を訪れる事になる6組のお客さんたちの物語を描く短編集は、切なくなったり心が暖かくなったり、一歩踏み出す勇気をくれたりと、優しい気持ちになれる素敵な作品集でした。足りない誰かとはやはり何よりも大切に想う人、想っていた人。決して同じ刻を過ごす事はできなくても、それまで感じてきたものを受け止める事で笑顔になれれば人生はより素敵なものになるかも。
読了日:12月11日 著者:宮下 奈都
解錠師〔ハヤカワ・ミステリ1854〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)の感想
【再読】マイクルの独白がみずみずしく鮮やかに場面が浮かび上がってきますね。最初に読んだ時は少年と少女の恋が発展していく様子もキラキラしてるように見えましたが、再読では最初ほどは感じれなかったのはやはり歳をとったせいかな(笑)
読了日:12月08日 著者:スティーヴ・ハミルトン
このミステリーがすごい! 2019年版の感想
今年も購入しました。国内編は「それまでの明日」を積読にしている以外は例年通り全滅(笑)。海外編はランク入りしたもので読んでいるのは13作品、積読本は4作品とまずますの結果かな。それと今回は読みごたえある内容でしたね。30周年のベストオブベストもお祭り企画として楽しめました。
読了日:12月08日 著者:
ふたつのしるしの感想
遥名と温之、二人のハルの物語。なんの接点もなかった二人が結ばれるような「しるし」は、もしかしたら誰にでも見付ける事ができるものなのかも・・・と、そう思わせてくれる温かな物語。でもそんな奇跡を見付ける事ができるのは、それを受け入れる自分自身の土壌が必要なのかも知れません。悩み傷つき、遠回りしても、その中で得たものが財産となった事が何よりの「しるし」となるのかも。
読了日:12月04日 著者:宮下 奈都
田舎の紳士服店のモデルの妻の感想
鬱病を患った夫が仕事を辞め、夫の故郷である北陸の田舎へ二人の子供と共に移り住む事になった梨々子。美人で都会での暮らしに満足していたはずの梨々子だけれど田舎で暮らし始めてそれが表層的なものだった事に気付きます。けれども田舎での暮らしも上っ面だけのもので、家族の為、夫の為と言いながら、結局は自分の為である薄っぺらい人生のよう。しかし日々の積み重ねの中で気付き始めるのはほんのちょっとした変化と誰のものでもない自分自身の人生。それを受け入れた時に見える風景はこれまでと一緒だけどどこか暖かいものとして見れるのかも。
読了日:12月01日 著者:宮下 奈都
読書メーター
2018年最後の月となる12月は「このミス」や再読を含めての12冊。
二桁読めたのは随分久しぶりです。
そしてどれもハズレなし。
いい月を過ごせました(笑)。
さて、新年を迎えた最初の月は、積読本をガンガン読んでいきますよ!