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数字を一つ思い浮かべろ (文春文庫)
1,264円
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退職刑事のガーニーは大学時代の友人から相談を受ける。
ある手紙を受け取るとそこには「1000までの数字のうちどれか一つを思い浮かべろ」とあり、頭に数字を思い浮かべて同封された小さな封筒を開けると果たしてそこには思い浮かべた数字が記されてあった。
その後も脅迫めいた手紙が次々と届き、ガーニーは友人からの相談に乗るのだが・・・。
「1000までの数字のうちどれか一つを思い浮かべろ」
思い浮かべた数字を当てられるという謎や、消えた足跡の謎など、特に前半は古典的ともいえるような本格ミステリの、それも日本の本格ミステリのような匂いが何よりも惹きつけてくれます。
主人公は早期退職をした元刑事のガーニーで、被害者が大学時代の友人であった事と、実績のある刑事だった事もあり、オブザーバーとして事件の捜査に加わります。
捜査に関しては天才的な才能を持っているものの、妻との生活のために退職したガーニーですが、望んで始めた生活は逆に妻との距離を感じていながらも、今回の事件通じて妻と、そしてある過去と向き合うようになっていく様子など、ガーニーその人の事も丁寧に描写されている点も好感が持てますね。
また、犯人に関しては途中で分かってしまいましたし、トリックに関してもなるほどと言った感じでしたが、長さをそれほど感じさせず楽しませてくれのも作者の力量によるものでしょうか。
シリーズものという事で、次作以降も楽しみにしたくなりました。
