『逃がし屋トナカイ』 名取佐和子 | 固ゆで卵で行こう!

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時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

 

 

寂れた町の海辺の倉庫街にて〈トナカイ運送〉を営む榊。

圭介という従業員と二人だけの運送屋だが、訳アリの人を運ぶ〈逃がし屋〉としての裏稼業を営んでいる。

そんな〈トナカイ運送〉には今日も怪しげな依頼が・・・。

 

 

 

二人だけの運送屋〈トナカイ運送〉の裏稼業は、訳アリの人を運ぶ逃がし屋。

 

経営者の榊がなぜ〈逃がし屋〉をしているのか。

 

そしてその相棒の圭介はなぜ榊の元で働いているのか。

 

凸凹コンビの二人のやり取りはコメディのようなものの、ドタバタ劇とまではいかないのは、榊の心の奥底にある罪の意識のせいでしょうか。

 

その辺の事や圭介の過去など、もう少し深く描いてくれると二人の事がより感情移入できて、彼らが単なる逃がし屋で無く、人情溢れる様子にももっと感動できたかも。

 

それでも今後シリーズ化されるとしたら、色々と面白くなりそうな気配がします。

 

ハードボイルドチックで、少しダークで、そして少しハートフルな連作短編集でした。