『キリング・ゲーム』 ジャック・カーリイ | 固ゆで卵で行こう!

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キリング・ゲーム (文春文庫 カ 10-7) キリング・ゲーム (文春文庫 カ 10-7)
ジャック・カーリイ 三角 和代

文藝春秋 2017-10-06
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年齢も性別も、そして殺害手口もバラバラな殺人事件が発生。

モビール市警のカーソン・ライダー刑事は捜査を進めるうえ、どうやら連続殺人犯の仕業と思われるものの、犯人の顔が見えてこず焦燥感にかられる。

 

 

〈カーソン・ライダー〉シリーズ9作目。

 

感情が欠如した犯人によってもたされるのは、カーソンが恐れていた無差別殺人なのか。

 

捜査を続けていくうちに、繋がりの見えない連続殺人事件の母音が自身である事に気づくカーソンですが、犯人になかなか辿りつけないどころか、逆に自身が苦境においやられていきます。

 

時折入る妄想のような回想シーンが示唆していたものが明らかにされる終盤には、驚きと共に背筋がぞっとするものを感じさせます。

 

また、相棒のハリーの出番が多く、兄であるジェレミーの出番も少しあったりとシリーズとしての楽しみも堪能できました。

 

相変わらずモテモテのカーソンで、今回は警察学校で授業を行う事になったカーソンがそこで出会った優秀な女性であるウェンディといい仲になっちゃいます。

 

けれどもずっと仕事の上でもいい関係を築いてきたクレアとの間には当然亀裂が。

自業自得だけれど、クレアは大人な対応を見せてくれるなど、クレアの魅力もまた描かれている点はちょっと安心しました。

 

また、冒頭のコンビニ強盗の場面ではこのシリーズのユーモアな部分と主人公カーソンその人となりをサラリと描きながらも、そのエピソードも物語を進むうえでちょっとしたスパイスのように効かせる部分もうまかったですね。

 

 

さて、次作からは新章となる模様で、更に期待したいシリーズですが、おっと、その前に未訳のシリーズ6作目と8作目を紹介して欲しい~。