『放たれた虎』 ミック・ヘロン | 固ゆで卵で行こう!

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放たれた虎 (ハヤカワ文庫NV) 放たれた虎 (ハヤカワ文庫NV)
ミック・ヘロン 田村 義進

早川書房 2017-09-07
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英国情報部の落ちこぼれスパイたちが集められた“泥沼の家”のボスのジャクソン・ラムの秘書キャサリンが、何者かに拉致された。

犯人からの連絡を受けたリヴァー・カートライトはキャサリンを助ける為に、情報部の本部へ侵入して犯人が指定した情報を盗み出そうとするのだが・・・。

 

 

 

〈窓際のスパイ〉シリーズ3作目。

 

キャサリンが昔の男に誘拐され、そのキャサリンを助けるために動き出す落ちこぼれスパイの“遅い馬”たち。

 

果たしてキャサリンが誘拐された目的とは?!

 

リヴァーがハイパーリンクをスルーしてしまうのは、ちょっと不自然かなと思うけれど、落ちこぼれスパイたちそれぞれが抱えている問題を、“泥沼の家”の主たちであるラムが部下たちに放つ言葉のように、シニカルでありながら、ほんのり優しさが感じられる描写にはやはりクセになりますね。

 

さて、今回は局内における立身出世などが絡んでの事件となりましたが、リヴァーたちもいつかは“泥沼の家”を抜け出し、本来のスパイとしての職務に復帰する事を夢見ています。

 

“遅い馬”たちは決して仲間意識も強くなく、チームワークもいいとは言えないながらも、キャサリンを助けるために結果的にチームとしての働きを見せる様子もあり、彼らの今後の活躍、もしくは転落する様子も楽しみにしたいところです。