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ハリー・オーガスト、15回目の人生 (角川文庫) クレア・ノース 雨海 弘美 KADOKAWA/角川書店 2016-08-25 売り上げランキング : 127063 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
1919年に生まれたハリー・オーガストは、死んだ後も同じく1919年に同じ状況で生まれ変わる。
何度生まれ変わっても全ての記憶を受け継いだまま新たな人生を繰り返すハリーは、11回目の人生で世界の終りが近づいている事を知らされる。
果たしてその原因とは・・・。
タイムリープものとしてのSFとしても、冒険小説としても最後の最後まで堪能させてもらいました。
かつての記憶をもったまま繰り返す人生。
最初はその事に悩み苦しむ、自身の体質を受け入れるようになるハリー。
しかし同じように、前の人生の記憶を持ったまま人生を繰り返す同類がいて、その同類たちが相互に互助しあう組織がある事を知ります。
その組織や仲間によって新たに始まる人生も、ハリーは自身のやりたい事を進めるために利用し、また、自身の経験を新たに生まれる同類を助けるために利用してもらう事に。
けれども組織に属さず全ての物事を解明しようと野心をもつ科学者ヴィンセントという存在と、彼に惹かれながらも世界への公正さを失わないハリーのヴィンセントに対する愛憎といった相反するような複雑な感情が、なんともまた物語を豊饒とさせてくれているようです。
ハリーとヴィンセントが全ての謎、世界そのものを謎を解くために研究を続ける量子物理学に関してはさっぱり分かりませんでした(笑)。
しかしながら、いやはや、これを読み逃しておくのは勿体ない面白さで、読みだすと止まらず一気読みでした。
