シャドウ・ストーカー 上 (文春文庫)
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シャドウ・ストーカー 下 (文春文庫)
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キャサリン・ダンスは休暇先で、友人である人気カントリー・シンガー・ソング・ライターのケイリーがストーカーに悩まされている事を知る。
ボディガードを雇い、法的にも身を守ろうとする中、ケイリーのスタッフの一人が殺される。
果たして犯人はそのストーカーなのか?!
キネクシスの使い手で人間嘘発見器とも言われるキャサリン・ダンスを主人公としたシリーズ3作目。
今回はキャサリンの友人である人気カントリーSSWのケイリーにつきまとうストーカーのお話。
影のようにつきまとうそのストーカーはエドウィンという男で、ケイリーがメアドを変えてもすぐにメールを送りつけ、ケイリーの行く先々へと現れます。
そして発生する殺人事件。
果たしてエドウィンが本当に犯人なのか。
捜査に加わるキャサリンはエドウィンの様子を見てもキネクシスが通用しない相手である事を察します。
やがて新たな殺人事件が発生し、ケイリーの“your shadow”という曲の歌詞になぞらえて事件が起こされているようだと判明する中、容疑者であるエドウィンはその不気味な姿をケイリーの前に度々現わします。
とにかく今回は最初からサスペンス感が全開で、作中に散りばめられている伏線は犯人を指しているのか、それとも著者による誤導なのか・・・。
キャサリンと同じように翻弄されながら読み進ませ、二転三転する展開はディーヴァーらしいジェットコースターサスペンスでした。
また、今回はオニールとボーリング、二人の男性との関係も更に複雑になっていって、キャサリンの女性としての悩みも大きくなります。
もっとも、その二人の男性の間でふらふらする辺りはちょっと好きじゃないんんですよねぇ。
なんだかんだで振り回される男性陣が可愛そうになってきました(笑)。
なにはともあれ今後が気になりますが、どうか男性陣を振り回さないで欲しいです(汗)。