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ハーメルンの誘拐魔
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病院からの帰り道、母親が目を離した隙に子宮頚がんワクチン接種の副作用によって記憶障害を持つ15歳のつ少女・香苗が消え、現場には中世の伝承「ハーメルンの笛吹き男」の絵葉書が残されていた。
警視庁捜査一課の犬養隼人が捜査に乗り出すが、今度は子宮頚がんワクチン勧奨団体の会長の父を持つ女子高生・亜美が下校途中に行方不明になり、彼女の携帯電話と共に「笛吹き男」の絵葉書が発見される・・・。
犬養隼人シリーズ3作目。
主人公の犬養についてもようやく人間としての肉付けがされてきた印象がしました。
しかし残念ながら、相棒となる犬養に対して反感や対抗心を抱く明日香に関しては、その理由も分からないままで、明日香という人物の表面的なものしか描かれていないので、この辺は今後シリーズが展開されていく中で描いていくのでしょうか。
事件そのものは早々に真相は分かってしまい、ミステリとしての面白味はいまひとつで、もしかしてこのシリーズは基本的に事件の真相は早い段階で分かってもいいというスタンスなのかなと思ったりもして。
それでも子宮頸癌ワクチンの副反応をテーマに、業界や行政の利権や責任について問題提起しながら先へ先へと読ませる辺りは著者らしく巧いですね。
