『夏に凍える舟』 ヨハン・テオリン | 固ゆで卵で行こう!

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夏に凍える舟 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 夏に凍える舟 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
ヨハン テオリン Johan Theorin 三角 和代

早川書房 2016-03-09
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エーランド島でリゾートを経営する富裕なクロス一族の末っ子ヨーナスは、二年振りに過ごすリゾートを楽しみにしていた。

しかし、年上の従兄たちからは仲間外れに会いボートでひとり夜の海にこぎだした彼の目の前に、幽霊船が現われ襲われる。

必死の思いで陸に戻ったヨーナスは、元船長イェルロフのボートハウスに辿り着き、イェルロフに幽霊船の話をするのだが・・・。





<エーランド島>四部作の完結編です。


あたらしい国に渡り、帰ってきた男が計画している事とは。


そしてイェルロフ爺さんは事件にどう向き合うのか。


帰ってきた男の過去を知れば知るほど、その行いとは裏腹にいつしか応援してしまう事に。


エーランド島の夏は眩しいぐらいに輝いてるように映ります。


それでも北欧だからか、著者が相変わらず美しく描写するからか、どこか凛と冷たい印象を受けながら読みました。


心身ともに傷ついたイェルロフが最後に決断した事は読み始めた時から予感はあったものの、イェルロフに吹いた風にとても救われた気持ちになり、シリーズの最後を飾るに相応しい爽やかな希望を感じる事が出来ました。