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世界の終わりの七日間 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
ベン H ウィンタース Ben H. Winters 上野 元美 早川書房 2015-12-08 売り上げランキング : 10022 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
小惑星マイアが地球に衝突するとされる日まであと一週間と迫る中、妹のニコにもう一度会う為に元刑事のヘンリー・パレスは、警官たちが集う“警察のいえ”を後にして旅に出る。
<地上最後の刑事>シリーズ三部作完結編。
妹ニコにもう一度会う為に行方を追う元刑事のヘンリー・パレス。
そのニコは小惑星の衝突を阻止する方法はあると地下活動を行うグループと行動を共にしています。
警官だった頃の仲間と共に、その時を静かに待つという選択肢もある中で、唯一人の家族であるニコに合う為に、元刑事らしく手掛かりを追っていくヘンリー。
その様子は、狂気に満ちていたり、信仰をつらぬこうとしたり、ただ愛する人とその時まで過ごそうとしたりと、終末を迎える世界の色んな面を見せながら描かれていきます。
果たしてヘンリーはニコに会う事ができるのか。
そして小惑星マイアは本当に地球に衝突するのか。
読者はヘンリーの目を通して最後の一週間を肌で感じる事ができます。
迫りくる終末の前で、人の持つ“危うさ”や“強さ”と相反するような人間の本質を、あくまでも静謐に描かれるのですが、胸が苦しくなるだけかも知れない真実を知る事は、果たして本当に必要なのか分かりませんし、物語は安易なハッピーエンドを迎える訳にはやはりいきません。
けれどもヘンリーの手の中で“それ”は確かに光り輝いており、読者もそれを目にする事が出来た時に、優しい想いに包まれて本書を閉じる事が出来るのでしょう。
