『ネメシス 復讐の女神 (上・下)』 ジョー・ネスボ | 固ゆで卵で行こう!

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オスロの中心部にある銀行で起こった強盗殺人事件。

ハリー・ホーレ警部も加わった捜査陣は手掛かり一つない事件に捜査は難航。

そんな中、かつてのガールフレンドと一夜を共にしたハリーは翌朝、前後不覚な状態で自宅で目が覚めるのだが、そのガールフレンドが死体で発見され・・・。





〈ハリー・ホーレ〉シリーズ7作目。


もっとも日本での紹介はシリーズの順番もバラバラで4作目(「コマドリの賭け」は未読)になります。



登場人物は似たような名前が多く、複雑に絡みあう事件にちょっと翻弄されて前半は入り込み難い部分も。


しかし地道な捜査とハリーの大胆な行動で事件の行方が動き出した中盤から面白くなってきます。


そして、そうなると序盤とっつきにくかったのが嘘のように。


複数の事件、そして絡み合う人物関係で物語を見失いそうになるところも、それぞれの事件に対して違った形でのアプローチを見せる展開は、ハリー自身に迫る危機も絡め、ラストに向かって見事に集約されていくので、緊張感もあって一気に読ませます。


更に著者の仕掛けた複雑なプロットに見事に騙されてしまい、いやいや・・・実に面白かったです!


ハリー自身に関しては自業自得だろと思わされますが、それもある意味人間らしいといったところでしょうか。

そういったハリー・ホーレの人間としての欠点といった部分も含めた複雑な様子も魅力的に見えてきましたね。


ぜひシリーズの他の作品も紹介していって欲しいところです。