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チェインドッグ (ハヤカワ・ミステリワールド)
櫛木理宇 またよし 早川書房 2015-07-23 売り上げランキング : 200485 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
親の期待に応える事もできず、自分自身でも思うような進路に進めず鬱屈とした大学生活を送る雅也。
そんな雅也に稀代の連続殺人犯・榛原から手紙が届き、雅也は榛原に面会しに行く事にする。
連続殺人犯榛原からの手紙を受け取り、面会に行った雅也。
そこで立件されているうち一件は冤罪であると訴えられ、その調査を始めると知らず知らずの内に榛原という人物に惹かれるものを感じます。
雅也はいつしか榛原のような考え方をするようになっていくのですが、それは雅也が榛原との個人的な関係があったのでは考え、更に榛原のような思考をし、そして行動に移そうする様子には思わずぞわっとするものを感じます。
シリアルキラーやサイコパスが生まれるのは遺伝なのか環境なのか。
それとも・・・。
ラストも含めて予想の範囲を超えるものではないけれど、それでも背筋が寒くなるような物語でした。
ただ、もう少し雅也が闇に惹かれて行く過程をおぞましく描いてくれると、より怖くなったかも知れません。
