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スナイパーの誇り(上) (扶桑社ミステリー)
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ボブ・リー・スワガーは記者であるキャシー・ライリーより、第二次大戦末期の独ソ戦で輝かしい狙撃歴を残したソ連邦赤軍の“白い魔女”と呼ばれ恐れられていた女性狙撃主ミリことリュドミラ・ペトロワの事を知る。
しかし1944年の半ば以降ミリの名前は記録からふっつりと消えており、いったい彼女になにがあったのか、ボブはモスクワに飛びキャシーと共にミリに関する調査を開始する。
70年前、戦中に活躍したソ連赤軍の美人女性スナイパー・ミリの謎を追うボブ・リー・スワガー。
過去と現在を交互に描き、謎だらけのまま物語は進みます。
シリーズの最近の傾向通り、ミリタリー関連に詳しくもなく、あまり興味が無い者にとってはやはりくどい描写が続くので物語に没頭しにくいのが難点。
それでも戦中の描写などは、さすがハンターといったところでしょうか。
ボブ・リーが何者かによって狙われてようやく物語が大きく動き出したところで後半へ入るのですが、過去と現在を交互に描かれ、サスペンス度が上がりつつ謎が明かされていく中、後半に入ってからはアクションシーンもあって盛り上がりを見せます。
しかしながら、ボブがミリに魅せられる動機づけや、モサドのくだりなどはどうしても弱く感じるのが欠点でしょうか。
今回、主人公であるボブより、何よりも魅力的だったなのは、「鷲は舞い降りた」のクルト・シュタイナーを思い起こされるドイツ降下猟兵指揮官のドゥレールだったりするので、むしろ彼のパートをもっと読みたいと思ってしまったりもしました(笑)。

