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透明カメレオン
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ラジオのパーソナリティの恭太郎は人を魅了するような声の持ち主。
しかしながらその容姿は声からは想像つかないようなもの。
そんな恭太郎が行きつけのバーにて、びしょ濡れの美女が店に迷い込んできた事から彼女が企てる“殺人計画”に否応なく参加させられる。
人を惹きつけてやまない声と相反するような容姿をもつラジオパーソナリティの恭太郎。
そんな恭太郎が行きつけのバー「if」に迷い込んできた美女、恵についた一つの嘘から始まる事件は、恭太郎が通うバーの仲間を巻き込んで、少しコメディタッチに描かれ、すいすい読めます。
ヒロインの恵がもう少し魅力的であれば、恭太郎が恵に惹かれた事により共感して読めたかも知れないと、その辺が残念なところでしょうか。
しかし「見えるものしか見えなくなってのはしまったのは、いつの頃からだろう」 という言葉が持っていた本当の意味が明らかにされるラストは、切なさやもどかしさ、悔しさややるせななど複雑な涙となって流れました。
