![]() | 紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) ケン・リュウ 古沢嘉通 早川書房 2015-04-22 売り上げランキング : 16314 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
15の作品が収められたSF短編集。
巻末の訳者であられる古沢さんが「まずは紙の動物園を。それが気に入ればあとは一気呵成。ケン・リュウの世界を最後まで堪能できる」との言葉に、本屋さんで表題作である「紙の動物園」を読んでみました。
史上初めてヒューゴ賞、ネビュラ賞、世界幻想文学大賞の三つの賞を受賞したという作品だという「紙の動物園」は、確かにSFでファンタジーな物語ではあるけれど、母親の子供への、そして子供から母親への想いなど、哀切さが胸に迫り心を揺り動かされる物語で、確かにこれは間違いない短編集の予感が。
そして続く「もののあはれ」を読んでそれは確信に変わり、本書を手に取ってレジへと進みました。
それにしてもバラエティ豊かなSF短編集です。
そして、普段SFを読まない方やファンタジーが好きな方にもお勧めしたくなります。
どの物語にも哀切さがあって読む者の心情に訴えるものがあり、読者それぞれが、どの作品がその読者にとってのツボになってもおかしくないです。
最後に収められている「良い狩りを」は初期の平井和正を思い出したりもしました。
本書は著者の沢山ある短編の中から15編を選んだ日本オリジナル短編集との事。
今回収められていない物語や、壮大な長編もあるという事なので、それらも是非とも紹介していって欲しいものです。
