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マル合の下僕
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瓶子貴宣は関西最難関のK大で博士号をとり順風満帆の出世ルートを歩むはずだったが、学内派閥を読み違えて私立の女子大に非常勤講師として働く事を余儀なくされていた。
姉が育児放棄した小学5年生の甥っ子を少ない月収で養う毎日の中、ただでさえ少ないコマ数を奪われる恐れが。
瓶子はなんとかコマ数を確保し、マル合の傘下に入るべく画策するのだが。
非常勤講師の主人公が底辺から這い上がろうと奮闘するお仕事小説。
そこに姉が育児放棄した小学5年生の甥っ子・誉を養っていく様子を絡め、姉と甥っ子の姿を見て自分自身を見つめ直し、逞しくも未来をみつめるエンディングは清々しいものがありました。
主人公の瓶子が、自分では頭がいいと思いつつも根がお人よしで抜けているところも温かみがあるのと同時に、大学内で生き残ろうと画策する姿をもっとブラックに描いてくれても良かったかなとも思います。
それにしても主人公の甥っ子、誉がいい子ですね~。
それだけに瓶子が誉を奪い返しに行く場面に胸が熱くなりました。
それにしても・・・主人公の言う「一瞬のスッキリより、一生の得」は至言だ(笑)。
自分も座右の銘にしたいところです(笑)。
