『カーリー <2.二十一発の祝砲とプリンセスの休日>』 高殿円 | 固ゆで卵で行こう!

固ゆで卵で行こう!

ハードボイルド・冒険小説をメインにした読書の日々。


時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

カーリー <2.二十一発の祝砲とプリンセスの休日> (講談社文庫)カーリー <2.二十一発の祝砲とプリンセスの休日> (講談社文庫)
高殿 円

講談社 2013-03-15
売り上げランキング : 188892

Amazonで詳しく見る by G-Tools

バローダの第一王女パティが象に乗ってオルガ女学院にやってくる。

彼女のわがままが元で学院は大混乱となり、シャーロットもルームメイトのカーリーを奪われてしまいます。

しかし、パティの秘めた恋を知った時、シャーロットや仲間たちはパティを応援する事にし、少女たちは結束するのだが。




わががまな王女さまパティが編入してきてオルガ女学院の生活が大変なものに!


その様子がとても楽しい学園生活として描かれている分、後半は世界大戦を控えた歴史的背景を踏まえたシリアスな展開と、パティの切な過ぎる恋の行方などによって物語に厚みがあり、読み応えあって前作以上に楽しめました。


今回はカーリーの出番はちょっと少ないです。

しかしヒンディー語が分からないシャーロットに、言葉を教える名目で自分が聞きたい言葉をシャーロットに言わせるカーリーの様子と言ったら・・・(笑)。


そして、最初は学院生活を楽しもうとして我が儘な言動で学院内を混乱させるパティですが、そのパティの秘めた恋を知ったシャーロットたちの友情を描いた部分も楽しかったですね。


その分、ラストは切なく、また、シャーロットの決意もまた重く感じるのでしょう。


とにかく、少女小説的な楽しみに加え、インドを舞台にした複雑な歴史小説的でもあり、更にはミステリ、それもスパイ小説としても楽しめる贅沢な一冊。


しかし、以前はここでシリーズがストップしてたんですね。

でも今は続けてシリーズ三作目が読める事が読者にとっては何よりも幸せです。