『太陽の召喚者 (魔法師グリーシャの騎士団1)』 リー・バーデュゴ | 固ゆで卵で行こう!

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太陽の召喚者 (魔法師グリーシャの騎士団1) 太陽の召喚者 (魔法師グリーシャの騎士団1)
リー・バーデュゴ 吉田ヨシツギ

早川書房 2014-07-10
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ラヴカ国は隣国に挟まれ、また魔物ヴォルクラが闇に潜む〈偽海〉に長年悩まされており、通常の軍隊である第一軍に加えて、〈闇の主(ダークリング)〉を指揮官となり、それぞれ特殊な力を持つ召喚者グリーシャたちを率いる第二軍があった。

孤児院で育ったアリーナは地図編集者として、幼馴染みのマルは追跡者として王国に徴用される。

二人は闇の支配する「影溜り」で通過中、ヴォルクラの集団に襲われ危機に陥った時、アリーナは内なる力に目覚め「太陽の召喚者」としての能力を発現させる。





幼馴染マルへの恋心を抑えてきた痩せっぽちの少女アリーナが、自身の力に覚醒し世界を救う為に〈闇の主〉に従い、“太陽の召喚者”として真に目覚めるための修練する様子が、アリーナの孤独、そして成長をもってじっくり描かれている、三部作の序章的部分にあたる第一作目。



世界に覆う影、〈偽海〉とそこに潜むヴォルクラに対抗するにはグリーシャと呼ばれる能力者たちの力が必要なのですが、本当にその闇を払う為には〈太陽の召喚者〉が必要であるとの伝説が。


そこにアリーナが〈太陽の召喚者〉として覚醒して世界を救う存在になりうると、〈闇の主(ダークリング)〉がアリーナを導かんとします。


その中で〈闇の主〉の寵愛を得んとするものなどの嫌がらせなどを受けたり、自身の力が本当に覚醒するのかなど悩むアリーナは、その孤独の中で次第に〈闇の主〉に惹かれてくのですが・・・。


ラブカの小王宮の中で、孤児院で暮らしていた生活から一変し、裕福で美しく力のある者たちに囲まれ、そこで感じる孤独や、次第に自分自身に自信を持てるようになっていく様子など、少女が主人公という事で、少女小説的な展開も見せつつも、独特な世界観を読者に見せて惹きつけます。


終盤、アリーナが真実を聞かせれた後に素直にそれを信じてしまうあたりは、もうちょっと疑ったり悩んだりする部分が欲しかったところ。


しかし、真実を知ったアリーナが本当に世界を救うためにアルと共にどのような冒険を繰り広げるのか、今後に期待すると共に楽しみにしたいですね。