『暗殺者の復讐』 マーク・グリーニー | 固ゆで卵で行こう!

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暗殺者の復讐 (ハヤカワ文庫NV) 暗殺者の復讐 (ハヤカワ文庫NV)
マーク グリーニー 伏見 威蕃

早川書房 2014-05-23
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グレイマン(人目につかない男)と呼ばれる暗殺者コート・ジェントリー。

ロシアで復讐の為にある男の館に侵入し、自身に課したミッションを完了する。

そんな彼をCIAの依頼を受けた組織が追ってくるのだが、その中でレッドアイと呼ばれる男はなぜかコート・ジェントリーを助ける働きをする。





シリーズ4作目となる本作もグイグイと読ませてくれました。


安寧の日をついに思い浮かべるコートですが、伝説的な暗殺者に迫るのはCIAだけではなく、モサドやイランも絡んでき、果たしてグレイマンことコートの安息できる日は来るのか。


そして今回はコートだけでなく、いくつもの視点によって描かれる様子は、これまでとは少し趣きが違ってよりサスペンスフルになっています。


また、最新の技術がコートを追い、あらたなグレイマンになろうとする者の思惑も絡んで緊張感、緊迫感も最後まで持続させて、シリーズも4作目となってもまったく飽きさせません。


そして今回タイトルになった「復讐」ですが、本当の復讐はこれから始まるのだというラストに早くも次作を読める日を待ち遠しく感じさせますね。