『イン・ザ・ブラッド』 ジャック・カーリイ | 固ゆで卵で行こう!

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イン・ザ・ブラッド (文春文庫) イン・ザ・ブラッド (文春文庫)
ジャック カーリイ Jack Kerley

文藝春秋 2013-10-10
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アラバマ州モービル市の刑事カーソンとその相棒ハリーが釣りをしているところに衰弱した赤ん坊が乗った手漕ぎ舟が流れてき、二人はその赤ん坊を救出する。

その舟が流されてきたと思しき所では建物が焼失し銛で貫かれた死体が。

赤ん坊の事が気になる二人の前に、白人優位主義から絶大な支持を受けていたキリスト教説教師が変態的なプレイの最中に死亡したと思われる事件が発生する。




〈カーソン・ライダー〉シリーズ5作目です。


今回はこれまで少し毛色が違いましたね。

謎の赤ん坊。

SMプレイ中に死んだと思われる白人優位主義の説教師。

さらに作中に挟まれる遺伝子研究・・・。

そういったいくつもの軸が物語の中にある訳で、物語、そして謎が複雑化しております。


そこにどこか精彩を欠いているかのような主人公カーソン。

このあたりが肝となっているのかもと思うのですが、主人公の言動に振り回されるかのように読者も翻弄されます。

個人的にカーソンが精彩を欠いているせいか、なかなか物語にのめり込めなかったのですが、それぞれの謎が収集され、いろいろなものの二面性が明らかにされる終盤には、著者の仕掛けに振り回せれていた事が判明されます。


そしてラストはなんとも暖かい気持ちになれる余韻に浸れました。



それにしても本作は結構評価が分かれていますね。

ミステリとしての評価が高い分、カーソンの兄ジェレミーの出番が無い事やカーソン自身が精彩を欠いていたせいもあってか、そういった点で物足りなく感じた人も多かったかのかも。


なんにせよ次作も楽しみなシリーズである事は間違いないですね。