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消滅のリスト (小学館文庫)
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五條瑛の新作は、なんと文庫書き下ろし。
なんせ五條さんの作品はいつもボリュームがあるので、新作は単行本ででも買いますが、やはり文庫なのは少しでも財布に優しくて嬉しい(笑)。
さて、本格謀略小説とも本格情報小説とも紹介される本作ですが、内容はハードで複雑な事もあってあらすじをまとめるのも難しいぐらい(笑)。
とにかく秘密裏に開催される「会議」とは?
そしてその「会議」で決定されるものとは?
そしてそして流出した「会議」の資料とは?
その資料を巡って行われる「入札」とは?
そういった謎が物語を引っ張る訳ですが、平和を維持する為に行われるという「人類を救うための悪魔の会議」を巡り、スパイ天国日本で繰り広げられる諜報戦。
そして、国家とは。平和とは。そして一人一人の“人”の想い。
そういったものが絡みあってラストを迎えるのですが、もう少し突っ込んだ世界観を見せて欲しかったかなと思うぐらい、若干あっさりめに描写されています。
けれども、そのさらりと国家や世界の平和、そして一人の人間としての幸福論を提起してくれる五條さんらしい謀略小説、堪能させてもらいました。
