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訣別のトリガー (新潮文庫)
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組織のヒットマンであるレイ・ラマー。
かつて妻と息子を乗せた車が“事故”に遭い妻は死亡し息子は耳が不自由に。
それ以来家族と離れて暮らしていたレイは、組織から依頼された大仕事を最後に足を洗い、家族と向き合おうと決意する。
しかし、組織から送られてきた若い相棒がミスをしてしまい・・・。
著者のデビュー作である『生、なお恐るべし』が個人的にツボだったので(過去記事はこちら )本作も期待して読みました。
しかし前作では主人公とそれを追う側との二つの視点で描かれていたのに対し、今回はメイン二人意外にもいくつか視点があるせいか、ちょっと冗長に感じられました。
特に前半はそのせいかいまひとつ入り込めない部分も。
それでも後半に入ると、過去に囚われ、再び失ったものを取り戻そうとする男だけれど、現実は飛び交う銃弾は過去への想いに穴を空けていく様子は、決してカタルシスを得るようなものでなくとも、著者の前作同様にある程度人生の経験を積み、後悔を重ねてきた読者にとっては胸を抉るものがあるのではないでしょうか。
ちなみに印象に残ったのは終盤の銃撃戦も読み応えあるましたが、主人公の敵となるダリオ。
非道な行いを眉一つ動かさずすると思いきや、彼もまた人生をやり直したいと人間らしい想いを胸に秘めているのですが、それでもやはり自身の歩んできた道を歩き続ける事になるラストも印象深かったですね。
