『特捜部Q ―カルテ番号64― 』 ユッシ・エーズラ・オールスン | 固ゆで卵で行こう!

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特捜部Q ―カルテ番号64― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 特捜部Q ―カルテ番号64― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
ユッシ・エーズラ・オールスン 吉田 薫

早川書房 2013-05-10
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カール・マーク警部補率いる過去の未解決事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の特捜部「Q」。

今回カールたちが手掛けることになるのは80年代に起こったナイトクラブのマダムの失踪事件。

そこから同じように失踪した人々が浮かびあがる中で見えてくるのは、デンマークという国が抱える暗部だた。




〈特捜部Q〉シリーズ第四作目です。


今回はミステリとしての面白さは正直それほどでもありません。

前作が色んな面で格段の面白さを誇っていたことに比べると、若干落ちるかなという気がします。


けれどもカールを始めとする特捜部Qの面々のやり取りや、意外にも良くなってきたチームワークなど、ミステリとしての側面以上に登場人物がアグレッシブになってきた点が特徴の本作は、シリーズの今後がより楽しみにさせる仕掛けが施されています。


そして忘れてはならないのがデンマークという国が抱えてきた暗部、かつて実在した「女子収容所」や「優生法」とう悪法などを事件の真相の中に潜ませ、そういった社会派ミステリとしての重くなりがちなところを、特捜部のチームの面々のユーモラスなやり取りで中和して読みやすくも考えさせられるところはやはりうまいですね。


さて、特捜部Qのメンバーのそれぞれの真実が少しずつ浮かび上がる中で果たしてシリーズはどう展開していくのか。

新作が待ち遠しいところです。