|
The 500 (ザ・ファイヴ・ハンドレッド) 〔ハヤカワ・ミステリ1861〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
マシュー・クワーク 田村 義進 早川書房 2012-07-06 売り上げランキング : 33043 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
犯罪社会で成長し、軍での訓練経験もある貧乏学生のわたしは、世界を動かすロビイストであるデイヴィス・グループのカリスマ総帥ヘンリー・デイヴィスの講演での発言をきっかけにスカウトされる。
綺麗事だけでは済まされない世界で頭角を現し、夢に見るしかなかった高額な報酬や社交生活、そして恋人まで手に入れる事ができるのだが・・・。
前半は青年のサクセス・ストーリーですね。
犯罪社会で成長した主人公は、兄も、そして自身も犯罪に手を染めた事があり、また父親も服役中。
しかし軍に入隊し訓練を受けた後は借金の返済に苦しみながらもハーバードのロー・スクロールにて学ぶ毎日の中で、ロビイストのカリスマであるヘンリー・ディヴィスの講演が行われ、そこでの発言によってヘンリーの目にとまった主人公は華麗で、そして醜悪でもあるロビイストの世界へと入り込むことになります。
新たな世界で奮闘して頭角を現す主人公は、ヘンリーに頼んで服役中の父親を保釈してもらい、金も地位も、そして恋人も手に入れて夢のような生活を送る事に成功します。
しかし、ある事案で不安を覚えた主人公が上司たちの勧告や脅迫を無視して調査を進めるうちに、デイヴィス・グループの非道な真実を目の当たりにします。
果たして主人公はその真実を手にした時に自分自身と直面します。
さらに父がなぜ服役する事になったのかの真実なども明らかにされる中、デイヴィス・グループが追う中で一発逆転を狙って決死の行動に。
正直、出来すぎといか、ストーリーを進める上で都合良すぎる設定がありすぎだなとは思うものの、青臭い正義感を持つ主人公は嫌いではないですし、多少強引とはいえ何より先へと読ませる展開に夢中になって読み進めることが出来ました。
アクションもてんこ盛りでまさに映画的なサスペンスと思ったらやはり映画化の話が進んでいるようで、映像化されると、より楽しめそうな世界ですね。
