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アウトクラッシュ 組織犯罪対策課 八神瑛子Ⅱ (幻冬舎文庫)
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暴力など不当な捜査も厭わぬ上野署の美貌の女刑事、八神瑛子。
そんな彼女の元に中米の麻薬組織から狙われている男を守ってくれという依頼が舞い込む。
夫の死の真相を追うために、暴力団からのその依頼を引き受ける瑛子だが、恐るべき暗殺者の影がそこにはあった。
『アウトバーン 組織犯罪対策課 八神瑛子』の続編です。
新たにマーケットに入り込んできたメキシコの麻薬組織を裏切った男を守る事になる瑛子ですが、裏切り者を殺すためにメキシコからは「グラニソ(雹)」恐るべき暗殺者が送られてきています。
そんな中で瑛子の姿を知り、その真の姿を暴いてやろうと上野署の署長富永が、元警官であった男を雇います。
瑛子は富永署長からの刺客と、メキシコからの暗殺者という二つの敵を相手にする事になるのですが、夫の死の真相をさぐり、復讐する為に瑛子のアドレナリンは燃え続けていく様子が、派手なアクションなどの場面を通じて描かれていきます。
しかし、本作でもう一つのキーポイントとなるのが、暗殺者グラニソの通訳を仰せつかった暴走族OB組織「東京同盟」のメンバーである比嘉アントニオ。
腕っ節の強さが自慢のアントニオですが、グラニソの異常な強さと、グラニソ自身のもつ狂気に自信を失いかけます。
はやくこの任務から解放されたいと願うようになるアントニオですが、グラニソのある姿を見て
考え方を変えるように。
この辺が、アントニオの人間としての成長が見込まれるところではあり、また、二人の交わりそうで交わらない感情が切なかったですね。
さて、最終的に瑛子とグラニソとの対決は予想通りというか、瑛子が勝たないと話は続かない訳なんですが、夫の死の真相に一歩近づいた瑛子と、瑛子の真の姿を暴いて警察から追い出そうとしていた富永署長との関係がこの先どう変わっていくのかも含め、続巻が待ち遠しいところです。
