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彩雲国秘抄 骸骨を乞う
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完結した〈彩雲国物語〉の番外編です。
番外編と言っても最後に収められている「悪夢の国試組」以外はシリーズが完結した後のお話が収められているので、あの後あの人はどうなったのとか、いろいろ気になってた事が明かされるので、ある意味本編と言ってもいいかも。
それにしても涙なくしては読めないお話ばかりでした。
悠舜、旺季、晏樹、劉輝、仙の物語が語られていくのですが、やはりシリーズが巻を重ねる毎にその存在感を増していた旺季の存在が、誰にとっても大きなものであった事が分かります。
けれどもそんな旺季にも〈死〉が迫っています。
王たる資格も器も持っていた旺季が追っていたものとは何だったのか。
そしてそんな旺季を慕い、追うものの想いとは。
また、旺季が王にならずに劉輝が王となった事の意味。
それらが語られて、本編を読み続けてきたファンにとってシリーズを通して最も色んな意味で重いものをもつ作品となっております。
誰もが誰かの骸骨を乞う人生だったのだけれど、その乞うている骸骨は愛おしい人のものであるからこそ重く、そして美しく輝くものなのでしょう。
その沢山の骸骨たちを受け入れる事ができ、そしてまた与える事ができるようになった劉輝。
その歩みは決して早くはなく、周りのものもイライラしたりやきもきしたりしていたのだろうけど、それでも王として他に誰も持ちえない資質をもって成長した姿に涙です。
そしてその劉輝に繋がっていく全ての骸骨たちの想いに涙、涙でした。。。

