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楊令伝 4 雷霆の章 (集英社文庫)
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「楊令伝」第四巻です。
危惧していたように、宋の南の反乱の首謀者・方爉の側にて梁山泊の一員である事を隠し軍師として仕えていた呉用が、一層と方爉という人間そのものに惹かれてしまいます。
梁山泊のために侵入していた呉用はこのまま方爉と運命を共にするのでしょうか。
そしてその方爉はついに宋の禁軍を率いる童貫との直接対決を果たします。
死兵を使い、自らも死へと向かおうとする方爉の気力を感じた童貫がこの先どのような戦いを見せるのか。
側に置く岳飛の成長と共に気になります。
一方、北では燕雲十六州での宋との戦いも三将軍が魅力的に描かれていて、梁山泊の面々の影が薄く感じるほどでした。
複雑な情勢を見せていた燕雲十六州ですが、公孫勝が見た戦の行方は何を示しているのか。
ところで梁山泊の面々にも見所はもちろんありました。
その中でやはり強く印象に残ったのは、王母さまを、そして子午山を想い涙する漢たちの姿でしょう。
さて、すっかり長いこと積読にしていたこのシリーズ。
この第四巻を読んだのを機に、一気に現在文庫化されているところまで読んでいきたいところです。
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