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魔界都市ブルース 愁哭の章 (マン・サーチャー・シリーズ)
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〈魔界都市〉新宿を舞台にした西新宿のせんべい屋の主人にして新宿一の人捜し屋であり新宿一の魔人、秋せつらを主人公として短編集シリーズ12作目です。
長編シリーズや他のシリーズへの出演もあって、このシリーズがまだ12作目っていうのも少なく感じますね。
さて、本作ですが、前作がちょっとぬる目に感じた作品が多かったのに対してクオリティが高い作品が多く収められています。
更に魔界医師が愛する「私」の方の秋せつらの出番もある点はポイント高しで満足(笑)。
中で魔震で出来た亀裂(新宿を囲むようにでき、他の地域と隔離するように出来ていている)から彷徨い戻ってきた「迷い道」。
それとドッペルゲンガーを扱った「とんでもない自分」が好きですね。
秋せつらの短編集には、〈魔界都市〉に込められた愛と哀愁が色濃く出ていて、長編よりもむしら好きなぐらいなシリーズです。
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