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夜明けのパトロール (角川文庫)
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サンディエゴの探偵ブーン・ダニエルズのもとに裁判で証人するはずの女性の行方を探して欲しいという依頼が舞い込む。
サーフィンに明けくれる毎日の合間の探偵業で、待望の大波が間もなくやってくるという事で乗り気でないまま依頼を受けるのだが、探し出したと思ったところで女性は死体で発見され、ブーン自身にも危険が迫る・・・。
主人公は元警官で現在は毎日サーフィンにあけくれる探偵ブーン。
夜明けのサーフィンを楽しむ“ドーン・パトロール”の面々と20年ぶりの大波の到来を待ちわびていたところに、失踪した裁判の証人をするはずのストリッパーを探し出すことに。
依頼をもってきた美人弁護士補ペトラを邪見にしながらもストリッパーを探し出すことに成功するも、その女性は死体となって発見されます。
けれどもそこから意外な事実が判明すると共に、サンディエゴに潜む更なる暗部へと引き寄せられていきます。
果たしてその暗部に気づいた時に、ブーンの警官時代に負った心の傷が強く痛みだします。
それらの様子が、ブーンのサーフィン仲間である“ドーン・パトロール”の面々が抱える心の闇や、ブーンの恋人であるサリーへの想いは変わらないはずなのに、弁護士補ペトラに惹かれていく様子などを絡めながら、根底に重いテーマを抱えているものの、全体的にその描写は軽妙でユーモアが溢れていて軽快に読めました。
ブーンを中心とした“ドーン・パトロール”の面々の友情にも胸が熱くなります。
もっともブーンの揺れ動く葛藤や登場人物それぞれの心の闇をもう少し深く掘り下げてあれば、より強く心に残る作品になったかなとも思います。
その辺は今回はシリーズ一作目という事で、今後の楽しみとなっていくかも知れませんね。
という訳でドン・ウィンズロウの新シリーズ、今後の展開が楽しみです。
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