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ドクター・メフィスト 瑠璃魔殿 (ノン・ノベル)
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〈ドクター・メフィスト〉シリーズ最新作です。
クーデターにより祖国を追われた美姫が、たった一人の護衛を連れて魔界都市〈新宿〉へやったきた訳とは？！
そしてメフィストは一般人のカップルになぜその美姫を預けたのか？
・・・といった感じのストーリーですが、この美姫が実は二つの人格をもちぞれぞれが特殊な能力を持っています。
そしてその美姫を追う二組の追手にもそれぞれの理由があり、美しき姫の争奪戦が繰り広げられるのですが、実は姫の持つ人格はもう一つあり、その人格の持つ能力こそが真の恐るべきものであるということが明らかにされていきます。
実際読んでいる間はなかなか楽しめました。
これは美姫の三つの人格がそれぞれ個性的であり、それらと他の登場人物とのやり取りなどが楽しかったせいかと思われます。
けれども、メフィストがどうして一般区民のカップルに美姫を預けたのかその真の理由が実はよく分からなかったり(自分だけ？)、また、「夢」をテーマにしているだけに、なんだかこんがらがったままラストにキレが感じられなかった部分があったのがちょっと残念だったかな。
まぁ、それでもやはり〈魔界医師〉は立っているだけで魅力的ですね。
久々のシリーズ最新作、楽しめました。
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