5月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3497ページ
グイン・サーガ・ワールド1 (ハヤカワ文庫 JA ク 0-5 グイン・サーガ続篇プロジェクト)
栗本さんの遺稿(未完)に始まり三人の作家によるグインの世界が三人の個性でもって描かれていて興味深い。それぞれの物語は序章なのでこれから先が楽しみ。そしてグインの世界が広がっていく様をこれからも見届けたいですね。
読了日:05月31日 著者:栗本 薫,久美 沙織,牧野 修,宵野 ゆめ
僕とおじいちゃんと魔法の塔(4) (角川文庫)
もはやこのシリーズの主人公は龍神じゃないような気がしてきた(笑)。龍神がどこか悟ってしまったかのように成長し、相手をズバッと切ってしまうような黒い部分がありつつも、実はしっかり心配していたりする部分も描写されていてホッとしました。
読了日:05月29日 著者:香月 日輪
地底都市〈新宿〉 魔界都市〈新宿〉 (朝日ノベルズ)
これはなかなか楽しめた一作になりました。菊地さんがこのシリーズに対してのスタンスがハッキリした事が反映されているかのようです。それにしてもラストに明らかにされる敵の正体には唖然。そうくるならば前後篇ぐらいのボリュームがあっても良かったかも。
読了日:05月25日 著者:菊地秀行
逃亡のガルヴェストン (ハヤカワ・ミステリ)
何らかのカタルシスを得るような派手な場面はないけれど、ハリケーンが迫るラストを読みえ終えた時には胸がざわつくようで、それでいて静謐な、相反する余韻に浸れる。
読了日:05月23日 著者:ニック・ピゾラット,東野 さやか
片思いレシピ
柚木草平シリーズの番外編で草平さんの11歳の娘・加奈子ちゃんが主人公。殺人事件そのものはどちらかというと添え物的な扱いで、加奈子ちゃんの視点で描かれる加奈子ちゃんの恋愛模様とちょっと困った性癖があるけどいざとなると頼りになる父・草平への愛情ある描写が微笑ましかったです。あと、著者の自作への自虐ネタも可笑しかったですね(笑)
読了日:05月17日 著者:樋口 有介
二流小説家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
さえない中年の二流小説家が連続殺人鬼の告白本を書く事になったことから巻き込まれる事件を通じて描かれる、どこかホロ苦くも感じさせるけどジャンル小説への愛が詰まっていて、読んでいるあいだとても楽しかったです。
読了日:05月11日 著者:デイヴィッド・ゴードン
偉大なる、しゅららぼん
「しゅららぼん」とはなんぞや?!その真実が明らかにされた時、人間なんてちっぽけな存在だという事を気付かされる・・・かも知れない(笑)。
読了日:05月07日 著者:万城目 学
新・日本の七不思議 (創元推理文庫)
バーでの激論というスタイルから現地に赴いて仮説の確認といったスタイルに変更されて、インパクトはだいぶ薄れた感じ。それでも楽しめるのは著者ならではの歴史へのアプローチがあるからでしょうか。それにしても京都であった事件て何でしょうか?本になってるなら読んでみたい。
読了日:05月05日 著者:鯨 統一郎
ビューティ・キラー2 犠牲 (ヴィレッジブックス)
人物紹介や背景などが省かれたせいもああるが、前作以上にリーダビリティが高く、より背徳的で捻じれたアーチーとグレッチェンの関係がクローズアップされて緊張感が中盤以降一気に高まります。果たして次作で二人に間にどのような決着が待っていて、関係者にもどのような結末が用意されているのか続きが気になります。
読了日:05月03日 著者:チェルシー ・ケイン
ビューティ・キラー1 獲物 (ヴィレッジブックス F ケ 3-1)
「放課後の絞殺魔」事件そのものよりも、美しき連続殺人鬼グレッチェンとアーチーとのその歪んだ関係がどのように行きつくのかが気になった。続巻も読みます。
読了日:05月01日 著者:チェルシー ケイン
読書メーター
5月はなんとか10冊読了。
そんな中での収穫は『二流小説家』と『逃亡のガルヴェストン』。
どちらもハヤカワのポケミスから。
同じくポケミスで購入済みの『黄昏に眠る秋』も評判いいみたいなので6月はそれを読んでしまおう。
あと『ビューティ・キラー』シリーズもなかなかの収穫でした。
さ、じめっとした6月は家でガッツリ本を読みまっしょい。