『黒き水のうねり』 アッティカ・ロック | 固ゆで卵で行こう!

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黒き水のうねり (ハヤカワ・ミステリ文庫) 黒き水のうねり (ハヤカワ・ミステリ文庫)
アッティカ・ロック 高山真由美

早川書房 2011-02-28
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妊娠している妻の誕生日のお祝いに用意したナイトクルーズ。

その船上で女性の悲鳴と銃声を聞いたジェイは、若い女性を助け上げる。

警察署の手前まで女性を車で送り、無用のトラブルを避けるためにその場を去るのだが、やがて女性を助けた場所で銃殺された男性が発見され、ジェイは大きなトラブルの渦に巻き込まれていく。




主人公はかつて公民権運動で活躍するものの、暴動を扇動したとでっち上げられ危うく有罪となるところだったという過去をもち、現在はだひっそりと弁護士として活動しているアフリカ系アメリカ人のジェイ。


人種差別による弾圧を経験し、それから10年経つもまだまだ根強い人種差別が残っている1981年のヒューストンを舞台に、ただ愛する家族を守るためと生きるためだけに台所事情の苦しい弁護士事務所を経営していたジェイが、過去に受けた傷を隠すように塞ぎ内なる火を消していたはずが、事件に巻き込まれて真実が明らかになるにつれて、消したはずの火が今でも残っていたことに気づき、その火を燃え上がらしていく様子は胸が熱くなります。


事件そのものは派手な展開を見せないものの、著者が真摯にアメリカとい国が抱える問題と闇に向き合う様子に最後まで飽くことなく読ませてくれました。




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