『強奪 箱根駅伝』 安東 能明 | 固ゆで卵で行こう!

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安東 能明

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12月30日、神奈川大学駅伝チームのマネージャーが何者かに誘拐され、箱根駅伝の中継準備中のTV局に監禁中のマネージャーの映像が届く。

果たして犯人の要求は?!

そして箱根駅伝は無事に開催されるのか?!




スポーツ小説+サスペンスといった感じの作品です。

箱根駅伝をテーマにしたスポーツ青春小説は読んできましたが、こういうミステリ仕立てのものもあると知って読んでみました。


サスペンスとしては駅伝の実況が臨場感を盛り上げていたのと、TV局側や警察側など、それぞれの立場によって思惑の違いが出ているのが良かったが、犯人側の動機や行動がどこかチープに感じられるのが残念。


スポーツ小説としては予定調和的とはいえ、終盤のレースの盛り上げ方は読んでいるこちらの脈拍も上がるようで良かったです。


で・・・総じて言えばミステリとしては物足りなく、スポーツ小説としても箱根にかける選手や監督、関係者の強い想いが伝わりにくかったせいで、やはり物足りない印象は拭えなかったかも。


ただ、箱根駅伝の中継の裏側にある視聴者には見えない部分が垣間見えたのは興味深かったですね。



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