『牙一族の狩人 魔界都市〈新宿〉』 菊地秀行 | 固ゆで卵で行こう!

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牙一族の狩人 魔界都市〈新宿〉 (朝日ノベルズ) 牙一族の狩人 魔界都市〈新宿〉 (朝日ノベルズ)
菊地 秀行 末弥 純

朝日新聞出版 2010-06-18
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十六夜京也の高校時代の同級生・八城多恵が嫁いだ先は魔界都市<新宿>に居を構える牙一族。

多恵に想いを寄せていた番長は、多恵の身を案じて調査すると牙一族の恐るべき秘密に迫り惨殺される。

死の前に番長から牙一族のデータを託された京也は魔界都市<新宿>へと赴く。





菊地秀行の原点である、木刀<阿修羅>と念法を操る十六夜京也を主人公としたシリーズ4作目となる最新作。


同級生の多恵に片思いをしていた番長。

その番長と付き合っていた暴走族の女リーダーの想い。


それらを胸に魔界都市<新宿>へ赴いた京也と牙一族との恐るべき死闘が描かれる本作は、著者らしいロマンチシズムとセンチメンタリズムな部分が溢れた快作と言えるかも。


もっともデビュー作で颯爽と登場した十六夜京也からはイメージが変わっている点、著者の代表的な別シリーズの主人公である秋せつらをもっと人間ぽくしたような造形は自分は嫌いじゃないですが、これはファンにとって賛否両論あるところですね。


物語自体は最近の菊池さんの作品の中では面白い方ではるのだけれど、牙一族に嫁いだ多恵の謎めいたお手伝いさんの存在や、京也を助ける謎の存在は・・・最後まで謎のままという、なんだか投げっぱなしな部分があるのが残念なところ。

もっともこの辺はもしかして自分の読みこみが足りずに、著者が示しているものに気付かなかっただけでしょうか(汗)。


さて、著者は今回は物語のバックボーンに恋愛をと語っていましたが、次は京也とヒロインである羅摩さやかとの恋愛部分にももうちょっとスポットを当てて欲しいな、なんても思いました。





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