『僕とおじいちゃんと魔法の塔(2)』 香月日輪 | 固ゆで卵で行こう!

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僕とおじいちゃんと魔法の塔(2) (角川文庫) 僕とおじいちゃんと魔法の塔(2) (角川文庫)
香月 日輪

角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-05-25
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岬に立つ黒い塔で幽霊のおじいちゃんと出会い、そして家を飛び出しその魔法の塔で暮らし始めて3年。

高校に無事入学した龍神は、親友の信久と春休みをのんびり暮らそうとしていたが、塔の秘密の部屋から珍客が現れて・・・。




高校生編がこの第二巻からスタートです。


高校に無事に入学が決まり、短い春休みを親友の信久と満喫しようとするのだけれど、おじいちゃんの魔法の塔には、そこが不思議な塔である事を知らない龍神の弟と妹が訪れるだけでなく、ゴスロリファッションに身を包んだ見た目は少女の超上級魔女エスペロスが現れて、龍神たちの生活をかき回します。


物語自体にはこれといってそれ以上の動きはなく、今回から始まる高校生編のプロローグ的な巻だったという印象ですね。


しかし、エスペロスの力によって幽霊であるおじいちゃんが、記憶の中でしか覚えていない味覚や触覚などを幽霊の身でありながらも感じる事が出来るようになる様子を通じて、おじいちゃんと龍神が触れ合ったりする姿に、生きる喜びってこういう触れ合ったりする事にもあるんだなぁ、なんて思ったりもしました。



さて、エスペロスという新たなキャラクターも登場し、龍神たちが「自分らしく」生きる道をこれからどのように探していくのか次巻以降も楽しみにしたいと思います。


あ、あと、魔法の塔の秘密を知らないながらも何かがあると察する龍神の弟、和人くんの成長にも期待したいところです。





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